File No.043Plain M.Kさん work:IT系事務

ハッピーカラーをまとって、
北欧テイストの豊かな暮らし。

都心とは思えないほど静かで平和な空気が流れる街に、今回取材する「Plain」の部屋があった。

「急に新しい部屋を探すことになって。でも、どんなに急いでいても『普通の部屋』で妥協したくはなかった。絶対に素敵な部屋にしか住みたくなかったんです!」
そう語るのは昨年2月から「Plain」の部屋に住み始めたKさん。

とにかく素敵な部屋を…とネットで探していたら、偶然REISMのPlainの部屋を見つけた。「ここに住みたい!」とすぐに思った。

日当たりの良い室内はとてもおだやかな雰囲気に包まれている。
無垢材の表情豊かなアカシアフローリングがぬくもりを与える室内に入ると、目に入るのは玄関から続くイエローカラーの壁面塗装。
ハッピーであたたかみのある色合いがまるで北欧の落ち着いたライフスタイルを思わせる。
コンクリートの質感と相まって、ポップさがちょうどいい抜け感を醸し出す空間だ。

「ひとめ見た時から、ここに住んでいる自分がイメージできました。」

Kさんのイメージはそのまま、現在の形となった。
居心地がよく、訪れるヒトすべてをやさしくあたたかく包み込んでくれるような雰囲気を持つ空間。

Kさんが思い描いた、理想の住環境がすべて詰まっている。

ライフスタイルと生活同線を考え、きちんとまとめられた機能的な玄関スペース。必要なものをすぐ手に取って出かけることができるから、アクションもスムーズに。アクセサリーの皿は、収納と同時にディスプレイの役割もあり見た目にもキレイで楽しい。

収納を玄関先にすっきりとまとめ、あとの空間はフリーに楽しめる構造の部屋。北欧のミニマルライフを参考にして、厳選した必要最低限の衣類やバッグをスッキリとコンパクトに収めてみると。探しやすい・見やすい・使いやすい、三拍子そろった理想のクローゼットが実現した。



ていねいに暮らしたい。
そんなKさんの 思いと部屋の相性は、最高。

シンプルな造りのキッチンは小さめサイズなので、居室を広々と使えるのもこの部屋の魅力のひとつ。
小さくても、Kさんにとっては楽しく自炊ができる素晴らしい場所だ。
そんなKさんの煎れるこだわりのコーヒーは絶品!
(REISM STANDのコーヒーワークショップにも参加している)

「実はREISMさんのキッチンの部屋や土間も気になったんです…。でも、Plainはシンプルなだけに、可能性も広がると思いました。」

さらに
「基本ウッディな家具を揃えているが、たぶんここには何を置いてみても『正解』だと思う。」
「躯体がむき出しの天井も、部屋全体の雰囲気が甘くなりすぎず良いアクセントとなっている。」
「どんな些細な部分も大好きで、悪い点が見当たらない!」
などなど部屋についてKさんが語る言葉は、どれも情熱と説得力がありもはや「Plain」の専門家のよう。

「仕事がお休みの日は、家で『部屋のこと』を考えるのがいちばん好き。今、何を購入するべきか?今、何を捨てるべきか?考えながらインテリアのお店を見るのも大好きです。」

アカシアフローリング独特のやわらかなツヤと質感を保つためのお手入れ方法を知りたい!など、
この日も取材スタッフに熱心に逆ヒアリングをしていたKさん。
大好きな部屋を大切にしながらていねいに暮らしたいというストレートな思いが、よく伝わってくる。
部屋を愛する住人、住人の愛情に住みやすさで応える部屋。
最高のマッチングが、ここにもあった。

料理を作るのが好きなので、REISMの「Kitchen」の部屋に住むのも夢のひとつ。小さくてもシンプルに機能的にまとめられたキッチンは気に入っているが、今はシンク下収納をどのように工夫しようか悩み中。

ソフトでやさしい肌ざわりのぬくもりあるフローリングは、裸足で過ごすのがいちばん心地よいのでお手入れもしっかりと。トイレ内にある使い勝手のよい洗面台は、モノを少なくシンプルにまとめる。ていねいな暮らしぶりが部屋のあちこちから感じられる。



「どうやら私は、イエローが好きだったみたい」。
新たな自分を発見した。

これまで人とルームシェアをしていたKさんは、心機一転のための一人暮らしとこの引っ越しを機に自分でも知らなかった新たな自分と出会えたという。

どこにでも歩いて行ける便利な立地だから、散歩の機会が増えた。
せっかくピクチャーレールがあるので、壁に飾れる好みの絵や写真を探しに行きたい。
そして好きな観葉植物(グリーン)を置きたい。

そして何とっても一番大きな自分発見はこれ。
「私、本当はグリーンが好きで。でも、この部屋のイエローの壁に合わせてカーペットや雑貨などにも同じ色を取り入れてみたらすごく良くて…どうやら私、イエローも大好きだったみたいです。」

壁一面に施されたイエローは、上品で落ち着いたトーンで主張しすぎず、でも見るだけで元気をくれるビタミンカラー。
お気に入りのソファでくつろいでいる時にも、イエローの壁はそっとKさんの背中を見守ってくれている。

どこをとっても大好きなこの部屋だからこそ、楽しく暮らすことができ、
さらに仕事も暮らしも、以前よりも断然アクティブに、前向きになれる。

「ここに住んでいるだけですごく楽しくて幸せです!」

満面の笑顔でそう語るKさんの言葉は、こちらまで幸せな気分にさせてくれる。

「暮らすだけで幸せな部屋」。
なんて素敵なエナジーワードなのだろう。

実はコタツだという丸テーブルの下には、壁の色に合わせた黄色の丸いラグ。どちらも大のお気に入りアイテム。身の回りのモノをすっきり収納できる棚もテーブルも、ウッディなものが部屋に良く合っている。

キャンドル作家による一点ものの作品は、火を灯し溶けたあとの形もひとつのアートに。小物に至るまで好きなもので満たしたいKさんは、写真を撮ることも大好き。高い美意識により部屋はこれからも進化し続けることだろう。

Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Yoshinori Tonari