File No.041Nest F.Yさん work:広告プランナー

籠って、リラックスして、リセットする。
ありそうでなかったスタイル。

スカイツリーと桜のコラボレーションが楽しめる都内随一の人気スポットに、そっとたたずむ「Nest」の部屋。

オープンな居室の中には、ラタン材の引き戸で囲われた小部屋がある。
ひときわ存在感を放つこの小部屋こそが、「Nest/ネスト」(隠れ家・安心できる住まいなどの意味)という名の「こもり部屋」だ。
セミダブルのマットレスを置くのにも丁度良く、自分だけの「ねぐら」として活用できる空間となっている。

「もともと畳のある部屋が好きなので探していたんですが、それならリノベーション物件が良いかな、って。そんな中でたまたまREISMの「Nest」の存在を知りました。見た瞬間に『ここすごくイイ!』って感じましたね。」

ネストは小上がりになっていて、フローリングにはパイン材を使用。
大容量のシェルフ、可動式のオリジナルライトも備えており書斎や趣味のスペースとしても使える。
畳が大好きなYさんは、ここに畳と布団を敷き、心地よい寝室としても活用している。
北欧家具を思わせるラタンの引き戸もYさんの持つイメージにぴったりとハマった。

寝て、読んで、遊んで、そしてリセットする。
Yさんは、こだわりの「ネスト生活」を最高の形で実践して見せてくれていた。

布団を敷きっぱなしにしていても、ラタンの戸を閉めて隠せば一発解決。棚いっぱいに趣味のものだけを詰め合わせて造り上げた、自分仕様の小宇宙。

ワークデスクの隣にノッキングチェア。用途は真逆だけど、どちらも生活に欠かせない家具。月に数回ほど在宅仕事をする時も、この仕様ならオンオフの切り替えが無理なくできる。



ワンルームの中に、ふたつの空間。
自由に気ままに使える贅沢。

「友達が遊びにきた時の第一声は、みんな『ナニコレ!広い!』です。で、最後のころにはだいたい全員でネストに籠る(笑)。ひたすらまったり過ごすのが定番になっています。」

ネストでは、狭い空間ほど落ち着くというヒトの習性が面白いほど現れる。
みんなでリフレッシュして、リセットができる空間のおかげで以前よりも交友関係が深まり、広がったというYさん。
ライフスタイルの変化は、予想外でありとてもうれしかった。

ネストと対象的に、リビングはシンプルでプレーンな造り。
あこがれのアイテムだったというノッキングチェアも、広くてクセのないリビングならスッキリと自然に配置することができる。

ダイニングテーブルとセットだったベンチは、テレビ台として活用。
だからホームパーティなどの際に椅子が足りない場合にはネストの小上がりを腰掛けとして代用する。
ここは寝室にもなっているからベッドのスペースを省くことができ、必要以上に家具やモノを置かなくても済む。
ネストの利用価値は、驚くほど高い。

「友達がたくさん来ることを考えたら、椅子だけは買うことになるかも…。とりあえず今は、必要最低限の家具を置いてできるだけシンプルに。フローリングの色合いと家具を合わせることで統一感を意識しています。」

自由に、とことん自分仕様にできる部屋は今やYさんにとって唯一無二の存在となっている。

小上がりに腰掛けて、語り合ったり本を読んだり。幾通りもの使いみちがある自由度の高い空間は、誰にとっても「落ち着く」と大人気だ。

週末には、彼女や仲間たちと料理を作る。そんな楽しい時間を見守るキッチンは玄関のすぐ前に位置しているので、玄関収納にもキッチン用品を置くことができる。必要なモノも手を伸ばせばすぐに届く、機能的なスペース。



目指したのは「帰りたくなる家」。
これからも、ずっと。

大手代理店に勤務し、忙しい日々を送るYさん。
ニューヨークの広告賞においてグランドウィナー受賞など輝かしい実績を持つ。

「忙しくても、心地よく暮らせる部屋を作ることは一番大切。せっかくだから仕事も快適にできる環境にしたかった。今ではオンオフどちらの時も最高で…。もはや僕にとってここは部屋という存在を超えて、少しでも早く帰りたくなる立派な『家』になっていますね。」

暮らし始めてもうすぐ3年経とうとしているが、他の部屋へ引っ越すことはもはや考えられない。
できればこれからもずっとネストに暮らし続けたいというYさん。

質の良いリラックスができて、良い仕事アイディアも浮かぶ環境。「ここに居れば大丈夫」というゆるぎない安心感がサポートとなり、ひいては人生を底上げしてくれる存在となる。

小さなネストから始まる、大きな未来。
リノベーションの可能性が、またさらに無限に広がっていくような気がした。

夜になると、部屋は全く違う顔を見せてくれる。ネストに明かりをともすと、広くて白い壁に光と影の美しい模様が映し出される。やさしい光の絵画を眺めながら、心も体も開放されていく

時には映画を楽しみ、時には友人たちとゲームに興じる。大きな壁に投影するから、臨場感と一体感も半端じゃない。ここに訪れたすべての人たちが「また絶対に来たい」と言って帰っていく。

Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Yoshinori Tonari