スカイツリーと桜のコラボレーションが楽しめる都内随一の人気スポットに、そっとたたずむ「Nest」の部屋。
オープンな居室の中には、ラタン材の引き戸で囲われた小部屋がある。
ひときわ存在感を放つこの小部屋こそが、「Nest/ネスト」(隠れ家・安心できる住まいなどの意味)という名の「こもり部屋」だ。
セミダブルのマットレスを置くのにも丁度良く、自分だけの「ねぐら」として活用できる空間となっている。
「もともと畳のある部屋が好きなので探していたんですが、それならリノベーション物件が良いかな、って。そんな中でたまたまREISMの「Nest」の存在を知りました。見た瞬間に『ここすごくイイ!』って感じましたね。」
ネストは小上がりになっていて、フローリングにはパイン材を使用。
大容量のシェルフ、可動式のオリジナルライトも備えており書斎や趣味のスペースとしても使える。
畳が大好きなYさんは、ここに畳と布団を敷き、心地よい寝室としても活用している。
北欧家具を思わせるラタンの引き戸もYさんの持つイメージにぴったりとハマった。
寝て、読んで、遊んで、そしてリセットする。
Yさんは、こだわりの「ネスト生活」を最高の形で実践して見せてくれていた。
「友達が遊びにきた時の第一声は、みんな『ナニコレ!広い!』です。で、最後のころにはだいたい全員でネストに籠る(笑)。ひたすらまったり過ごすのが定番になっています。」
ネストでは、狭い空間ほど落ち着くというヒトの習性が面白いほど現れる。
みんなでリフレッシュして、リセットができる空間のおかげで以前よりも交友関係が深まり、広がったというYさん。
ライフスタイルの変化は、予想外でありとてもうれしかった。
ネストと対象的に、リビングはシンプルでプレーンな造り。
あこがれのアイテムだったというノッキングチェアも、広くてクセのないリビングならスッキリと自然に配置することができる。
ダイニングテーブルとセットだったベンチは、テレビ台として活用。
だからホームパーティなどの際に椅子が足りない場合にはネストの小上がりを腰掛けとして代用する。
ここは寝室にもなっているからベッドのスペースを省くことができ、必要以上に家具やモノを置かなくても済む。
ネストの利用価値は、驚くほど高い。
「友達がたくさん来ることを考えたら、椅子だけは買うことになるかも…。とりあえず今は、必要最低限の家具を置いてできるだけシンプルに。フローリングの色合いと家具を合わせることで統一感を意識しています。」
自由に、とことん自分仕様にできる部屋は今やYさんにとって唯一無二の存在となっている。
大手代理店に勤務し、忙しい日々を送るYさん。
ニューヨークの広告賞においてグランドウィナー受賞など輝かしい実績を持つ。
「忙しくても、心地よく暮らせる部屋を作ることは一番大切。せっかくだから仕事も快適にできる環境にしたかった。今ではオンオフどちらの時も最高で…。もはや僕にとってここは部屋という存在を超えて、少しでも早く帰りたくなる立派な『家』になっていますね。」
暮らし始めてもうすぐ3年経とうとしているが、他の部屋へ引っ越すことはもはや考えられない。
できればこれからもずっとネストに暮らし続けたいというYさん。
質の良いリラックスができて、良い仕事アイディアも浮かぶ環境。「ここに居れば大丈夫」というゆるぎない安心感がサポートとなり、ひいては人生を底上げしてくれる存在となる。
小さなネストから始まる、大きな未来。
リノベーションの可能性が、またさらに無限に広がっていくような気がした。
Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Yoshinori Tonari
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