住みたい街ランキングでは常に上位をキープしている街。閑静な住宅街の中にある、心落ち着く上質な空間。居心地の良さをどこまでも追求したコンパクトなリノベーション空間「Organic」は、駅近で、なおかつ自然あふれる公園にもすぐ行ける好立地にある。
重厚感のある木と大きな石タイルが施された空間は、ホテルライクな雰囲気で大人気のOrganicシリーズの初期モデル。使い道が無限にある棚がたくさんあり、ゾーニングの役割もしっかり果たしてくれる。高級ホテルのような上質な雰囲気が特長だ。
「とにかく本が好きだから、本をたくさん置ける部屋が良かった。この街は、実家とも近くなじみが深いから、まるで『地元』。父もかつてこの街で仕事をしていたので、私にとっては庭のようなもので…。そんな街にある部屋だから、安心して暮らせます。」
現在、インテリアコーディネーターの勉強中というT.Mさん。インテリアを木や布を使った家具、雑貨類に統一することで、適度なリラックスと緊張感のバランスを取ることを心掛けている。部屋のコンセプトである「高級ホテル」での暮らしを、持前のセンスでより自由に、軽やかにアレンジしコーディネートしているさまは見事としか言いようがない。
リズムのリノベーションを熟知したT.Mさんだからこそ部屋が持つ本来の意味と個性を1000%活かせるのだ。
入居してから一番最初にベッドを配置し、そこからすべての家具のレイアウトを決めて行った。つまりこの部屋は、最もリラックスできる造りになっているというわけだ。
「お友達も家族もよく泊まりに来ます。それぞれのヒトがマイ枕やマイ歯ブラシ、コーヒーなどを置いていくのでモノはとても増えましたね。」
近くに実家があるにも関わらず、わざわざここへ泊りに来る「T.Mさんの部屋ファン」もいるという。
部屋に置くアイテムはすべて中央線沿線で揃えているT.Mさん。大きくても、できるだけ自分の手で運んで持ち帰るほど好きなモノへの尊敬の念と愛着は強い。
最初から部屋の統一感とテーマがしっかりしているだけに、やはり木製の家具を選ぶと間違いがないOrganicの部屋。T.Mさんももともと木製アイテムが好きだったので、実家から引っ越す際持ってきた家具もうれしいくらいにマッチした。
やさしくて温かい質感の家具と部屋の雰囲気の相乗効果により、なんともピースフルでヒーリング効果のある空間になった。
訪れるすべての人の心を魅了してやまない、ロハスなパワースポットがここにまたひとつ誕生した。
木製家具や小物の中に、絶妙のバランスで配置されているプラスチックなどの異素材アイテム。机用のイスやテレビ台などに用いられており、不思議と違和感がまったくない。高級ホテルのインテリアにも通じる、異素材同士のマッチングが素晴らしい。
「家具も雑貨も、変な形のモノが好きなんです。なんだかかわいいでしょ?」
個性的なフォルムも、T.Mさんにとっては愛らしいポイント。素材の違いさえも魅力的な個性としてとらえており、T.Mさんのインテリアに関する自由な遊び心と視野の広さがうかがえる。おしゃれな部屋に暮らす「リズムなヒト」の教科書のようだ。
そして、おしゃれな部屋に暮らすということは、日々のメンテナンスにもしっかり心を配るということ。
タイルの床はワイパーなどで拭き掃除、木の部分は蜜蠟ワックスのスプレーでしっかり拭き、美しいツヤを出す。
「趣味がヒップホップダンスなので、部屋でもよく踊っています。床の滑りが良いと断然踊りやすいので、床は特にキレイにしないと(笑)」
ユニークな掃除理由は、なんともT.Mさんらしい。
部屋をキレイにしたら、仕上げに空間にやすらぎをもたらすお香を焚く。
空間を美しく保てば、心は癒され、整っていくという基本スタイルを忠実に守っているT.Mさん。
部屋で過ごす時間をどこよりも快適に、なによりも楽しく。自分自身をレベルアップする最高の東京一人暮らし術が、ここにある。
Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Yoshinori Tonari
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