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都心とは思えないほどの上質な静寂さ。
時がおだやかに流れる『本駒込』。

東京メトロ南北線、「本駒込駅」は豊島区・文京区・北区が隣合う立地にあり、歴史ある神社仏閣・日本庭園などが数多く点在する閑静な住宅街。近くに東洋大学白山キャンパスがあり、隣駅は「東大前」。賃貸物件の家賃相場が近隣駅に比べてリーズナブルなので、学生が住む街としてもとても人気のエリアだ。駒込駅まで足を伸ばせばJR線も使えて、交通アクセスが便利なのもうれしい特徴。生活圏内で気軽に日本庭園や寺院を巡ることができ、自然と歴史に触れながらちょっと風雅な散策が楽しめる。また、車や自転車を持っていなくても文京区コミュニティバス「B-ぐる」(千駄木・駒込ルート)を利用すれば、多数の病院や各種公共施設、観光スポットへ行くのにもとても便利。運賃100円であちこちを巡れる便利なバスが、一人暮らしの生活を力強くサポートしてくれる。文化だけでなくホスピタリティにもあふれる街、それが駒込だ。

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歴史や勉強好きにはたまらない。
由緒ある建造物と共存できる街。

根津神社、高源寺、円乗寺、白山神社、吉祥寺などなど…。街をゆるゆる歩けば、5分に1度くらいの割合で神社仏閣に行き当たるほど、寺町として有名な本駒込エリア。隣り合った白山駅、千駄木駅、駒込駅へと向かう途中だけでも、とてつもない数の寺院が点在する。いずれも規模が大きく由緒ある古いところばかりで、歴史話や伝説、墓碑なども多い。たとえば歌舞伎の演目でも有名な江戸時代の実話「八百屋お七」。ゆかりの寺院だけでも、吉祥寺・円乗寺・大円寺など複数あり、歴史的史実を紐解いて訪ね歩けばいくつか論文が書けそうなくらいだ。また、隣の「東大前」にはちょっと面白いツアーも。赤門をスタートし、安田大講堂をゴールとして本郷キャンパスを一周する2時間のコースで、建築物やその歴史を学生ガイドが丁寧に案内してくれる。いつもの休日が知的満足度の高いひとときに早変わり。駒込に住む楽しさは、無限に広がる。

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日本庭園から美術館、図書館まで。
クリエイティブな刺激がエリアに凝縮。

本駒込から駒込方面へ向かう途中にある日本庭園「六義園」。徳川五代将軍・綱吉の側用人・柳沢吉保が自らの下屋敷として造営した大名庭園であり、今では梅や紅葉のスポットとして毎日全国から多くの観光客が訪れている。さらに駒込駅を超えると、かつての男爵の邸宅「旧古河庭園」があり、優雅なバラ園が有名だ。四季折々の花を愛でる贅沢は、駒込エリアならではの楽しみ方のひとつ。下町情緒がありながらどこか上品な街並みはこの土地の歴史に起因する。本駒込六丁目の白山通りと六義園の間の一帯は「大和郷」と呼ばれ、江戸時代は加賀藩前田家の中屋敷であり、由緒正しき高級住宅地だ。半面、駒込は歴史だけでなく新しいものを取り入れるアクティブな顔も持っている。たとえば「駒込倉庫/komagome SOKO」。ここは東京のアートシーンにおいて良質なプロジェクトをすくい上げ、実現の場を提供する実験スペース。歴史を大切にする駒込は、次世代のクリエイターが自由に羽ばたける革新的な街でもあるのだ。

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切ないほどなつかしい風景と味に出会える、
駒込界隈ならではの魅力

大山駅前や駒込駅前にはデイリーに使えるスーパーや商店があり、千駄木に向かう途中の団子坂には、見ているだけで楽しい飴細工の店や和紙専門店、おしゃれなカフェ、ミュージアム、ギャラリーなどが豊富に立ち並ぶ。坂の途中の鴎外記念館で知識を高め、文京区立本郷図書館で本を借り、レトロな喫茶店でコーヒーを飲みながら思う存分読書を楽しむ。そのあといくつかのギャラリーをのぞき、肉専門店で味自慢のコロッケを買い、一人の楽しい夕食を満喫。たとえばたった半日でも、これだけもりだくさんのことができる理想的なエリアなのだ。もっと時間があれば、そのまま千駄木方面まで足を伸ばし、なつかしい味と風景に触れてみるのもグッド。由緒正しい荘厳な空間から下町庶民風情あふれる空間まで、あらゆる側面を持っている駒込近辺は、大人目線でも童心にかえっても心から楽しめる懐の深い街なのだ。