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下町風情と最先端トレンドが調和する
「蔵前」で、愉しみながら暮らす。

「蔵前」の地名は、江戸時代、諸国から集めた年貢米を貯蔵するための「倉庫(浅草御蔵)」が隅田川沿いに作られたのが発祥と言われている。関東大震災後、日本橋の人形職人が多く移り住んだことでモノづくりの街・問屋街となり、現在に至る。都営浅草線のほか、都営大江戸線も乗り入れている利便性の高い蔵前。駅からの徒歩圏に東京メトロ銀座線の田原町駅もあり、通勤にも非常に便利で若い層の間で人気の街となっている。蔵前駅東側を流れる墨田川の川沿いには美しく整備された遊歩道があり「墨田川テラス」と呼ばれ、地元民の憩いの場となっている。ウォーキングやジョギングに適し、夏に開催される隅田川花火大会の打ち上げ会場にもなっている。日本橋や銀座、浅草などに挟まれていながらも静かで落ち着きのある街並みも魅力。最近は「カチクラエリア(蔵前~御徒町エリア)」と呼ばれ、モノづくりの街としてクリエイティブな層の人々にもとても人気がある。昔ながらの下町風情とトレンドがバランスよく保たれ、歴史や伝統を受け継ぎながら現代にフィットした形に変えていく蔵前は「東京のブルックリン」と呼ばれている。交通の便の良さもあって家賃相場はちょっと高めだけれど、魅力的な店舗や街並みのおかげで住んでいる人々の満足度も高い。

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商店街も、専門店も、カフェも。
生活に便利な場所が、勢揃い。

駅の近くにはコンビニをはじめ、ドラッグストア、24時間営業のスーパーなどが複数あり、時間を気にせずに買い物をすることができるのがとてもうれしい。カフェやラーメン屋、居酒屋など数々の飲食店も多数あり、外食をしたい時にも充実のラインナップから選べて、非常に満足度が高い。鳥越本通り商盛会などの商店街は、ほとんどが惣菜などの食料品を扱う商店のため「おかず横丁」として地元の人々に愛されている。おかず横丁に隣接した「佐竹商店街」も、衣料品から薬・雑貨・食料品などあらゆる店舗が揃う充実ぶり。2つの商店街があれば、ほとんどの買い物ができてしまうので日常の買い物にも大助かりだ。蔵前は全体的に平坦な土地であるため、自転車はもちろん徒歩での移動もラクラクできる(自転車なら、銀座までもなんと約20分!)。近年では古い建物や倉庫をリノベーションしたお洒落なカフェなどの飲食店もどんどん増えてきているので、それぞれの店のインテリアを見て回るだけでも楽しい。まったりとショッピングをしがてら気ままなブランチやランチが楽しめる蔵前は、一人でも仲間同士でも楽しめるありがたい街だ。

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グルメもカルチャーも、最先端。
こんな贅沢な下町は、ちょっと他にない。

下町のイメージが強い蔵前だが、今、トレンドに敏感な人が集う街として人気を博しており、オリジナリティあふれる店舗が増えている。雑貨や食料品、ファッションなど、いずれ店も扱うのは大量生産ではなくこだわりぬいて作られた一点もの。たとえば、サンフランシスコ発祥のチョコレート店で、カフェやワークショップスペースなどもあり上質なカカオを楽しめる「DANDELION CHOCOLATE」は、今のハイセンスな蔵前の牽引役となった。倉庫をリノベーションし花屋も併設しているカフェ&ギャラリーでは、こだわりのハイセンスな空間が楽しめる。「SOLS COFFEE」は身体に優しいコーヒーを提供するカフェであり、クリエイターらがデザインした雑貨も扱うクリエイティブでスタイリッシュな場所。他にも革製品の「numeri」と焼き菓子のブランド「MIWAKO BAKE」が作るカフェや、オリジナルのノートやインクをカスタマイズしてオンリーワンを作ることができる文房具セレクトショップ「カキモリ」、気まぐれな女性の心に寄り添う魅力的な雑貨やファッションが揃う「SUNNY CLOUDY RAINY」など、多くの個性的な店に出会える。たまに訪れるよりもいっそ住んでしまいたい。心休まる昔ながらの下町で、新しいモノに出会える幸せな毎日は想像するだけでワクワクする。

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モノとふれあう楽しさ、好きなモノを探す喜び。
この街はいつだって、本気モード。

大手玩具メーカーのバンダイやエポック社が近いことから、蔵前は玩具を扱う問屋が驚くほど多い。宝探しの気分であちこちを巡れば、きっとレア物に出会えることうけあいだ。また、革問屋やカゴ専門店、ボタン専門店などが軒を連ね、少し歩くだけでも蔵前が「モノ作りの街・問屋街」であることを肌で感じることができる。蔵前はイベントだって一味違う。「月イチ蔵前」は、蔵前、御徒町周辺で人気のお店がゆるやかにつながって活動しているイベント。ワークショップなども開催され、センスがおおいに刺激される。5月末に3日間行われる「モノマチ」は、カチクラエリアを歩きながら街とモノづくりの魅力に触れるイベントで、さまざまなモノづくり系企業やショップ、職人、クリエイター、飲食店が参加し毎年多くの人々が訪れている。デザインレーベル「otogi designs」が手掛ける「NEWOLD STOCK」は、金・土・日のみの営業している雑貨屋で職人の技術が活きたモノやさまざまなクリエイターが作るアイテムが満載。ワークショップなども開催しており、通ってみるのも楽しい。さらにスタイリッシュなアトリエなども多々あり、作る楽しみ、見る楽しみ、体感する喜びなどがすべて叶う。モノづくりの聖地のような蔵前は、身を置くだけで知的好奇心が満たされ創作意欲がわいてくる希少な街なのだ。