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中央線のコアのような「阿佐ヶ谷」。
個性的なカルチャーと遊ぶように暮らす。

「阿佐ヶ谷駅」は、JR中央・総武線の2路線を利用でき、ターミナル駅へも乗り換えなしでアクセス可能。中央線と垂直に交わる中杉通りは道路脇にケヤキ並木が続き、景色の美しさから「杉並の表参道」とも呼ばれている。かつてこの近隣エリアは「阿佐ヶ谷分士村」と呼称されており、1922年のJR中央線の阿佐ヶ谷駅開業や、その翌年に起こった関東大震災による人口流入の影響で多くの詩人や小説家などがこの界隈に暮らし始めたのをきっかけに形成された。すでに文化サークルは消滅しているが、彼らが残した知的な文化や芸術はあちこちに受け継がれている。現在も作家や音楽家・ミュージシャンが多く住んでいるのも納得。8月には七夕祭り、10月には阿佐ヶ谷ジャズストリートなど、定期的に街を上げてのイベントが開催される。隣の高円寺よりは落ち着いた印象だが、アニメストリートやアニメグッズが密集するエリアもあり、ディープな文化が根付き始めている。毎年春と秋に開催されるはしご酒のイベント「阿佐ヶ谷飲み屋さん祭り」は、もちろん一人飲みも大歓迎。この街での暮らしは、多彩なカルチャーとコミュニティに見守られた最高に楽しいものになりそう。

高架下や駅周りには便利な店ばかり。
なんでも揃うから、なんでもできる。

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駅直結の「Beans」には、やブックストア併設のカフェ、パン屋、生鮮、お惣菜、洋菓子、雑貨、キッチンスタジオなど魅力的な店舗がズラリ。生活必需品も美味しいものもすべて揃うので、忙しい仕事帰りにもとても重宝する。駅前ロータリーには24時間営業の大手スーパーなどもあるので、夜型ライフスタイルの人にも安心。商店街もたくさんあり、買い物する場所には事欠かない。駅周りの充実ぶりは中央線沿線ならではの特長かもしれない。

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阿佐ヶ谷駅の北口側に広がる商店街「スターロード」はノスタルジックな雰囲気ただようちょっとディープな通り。カフェや大衆居酒屋、八百屋など150ものお店が軒を連ねており、夜になるととても良い風情に。都内初の歩行者天国商店街「阿佐ヶ谷パールセンター」は、昭和37年にアーケードが完成。雨でも傘をささずに買い物ができるのでとても便利。パールセンターでは毎年8月7日を中日として「七夕祭り」を5日間開催。祭り期間中は阿佐ヶ谷駅周辺の11商店会が参加し、阿佐ヶ谷一番のお祭りと言われるほど盛大だ。

食もカルチャーも、ディープに思う存分。
自分だけの世界に浸れる。

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駅近にあるディープな純喫茶。店内には、美しい照明やメルヘンチックな装飾品がたくさん飾られていて、眺めているだけで良い気分に。乙女心をくすぐるブランコ席と、ボリューム満点の個性的なナポリタンが大人気だ。パールセンター内にあるミートソース専門のパスタ屋は、その美味しさを求めて連日多くのファンが訪れているため、行列必至。阿佐ヶ谷グルメは、どれも人をとことんトリコにする魅力であふれている。

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黒板アートも注目な隠れ家的ミニシアター「ユジク阿佐ヶ谷」は、ラピュタ阿佐ヶ谷の分館として2015年にオープン(一階部分はアニメーション学校になっている)。“ユジク”はロシアのアニメーション作家の作品に登場する“ヨージック” というハリネズミの名前がルーツとなっている。ひときわ目立つ外観の「ラピュタ阿佐ヶ谷」は、映画館、小劇場、レストランを備えた文化複合施設。映画館では、日本映画の巨匠作品から名作ピンク映画まで幅広く上映。阿佐ヶ谷は、マニアック映画好きにはたまらない街だ。

ずっと大切にしたいモノに出会える、
阿佐ヶ谷ならではの日常。

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器とcafeが愉しめるギャラリーカフェ「ひねもすのたり」は、内装を建築家の堀部安嗣が手掛けており上質な雰囲気に浸れる空間。中杉通り沿いにあるギャラリースペース「VOID」では、さまざまなアーティストによる展示を通じて作品と人との出会い提供。隣接するインテリアショップ「古一」ではミッドセンチュリーから骨董品まで扱っており、価格帯もリーズナブルなので普段使いの食器なども揃えることができる。一生モノに出会える確率がとても高い、阿佐ヶ谷の街歩き。

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中杉通りから外れ、細い松山通りを進むとさらにマニアックで面白い店が続々登場。「コンコ堂」はその名の通り、玉石混交のジャンルが揃う古書店。圧巻の品揃えの中から、宝探しの気分でお気に入りの一冊を掘り出したい。他にも文具を中心としたセレクトショップ「LUDO」、豊富な種類の熱帯魚が揃っている「あくあしょっぷ石と泉」、緑のテントが目印の小さなレコード屋「オントエンリズムストア」などなど、心が弾む店ばかり。毎日通ううちに「なじみの店」となっていく過程が、この上なく楽しい。