多くの芸術家が愛した「要町」の街。
落ち着いた風情に、心が癒される。

「要町」駅は、有楽町線のほか副都心線も利用ができ、池袋まで1駅でしかも徒歩圏内という立地がとても魅力的。立教大学を始め、城西大学付属の中高、豊島区立千川中学校、豊島区立高松第二保育園などの教育施設も充実している。防災意識が高いため治安がとても良く、子育てや女性一人暮らしにも最適な環境だ。近くには首都高速中央環状線の高松入口や西池袋出入り口もあるので、車での移動も便利。さらに要町は、「池袋モンパルナス」のエリア内であることでも有名。池袋モンパルナスとは、大正末期から終戦ごろにかけていくつものアトリエ村が存在し、多くの芸術家が暮らした芸術活動の拠点としていた地域の呼称。要町のほか、西池袋、椎名町、千早町、長崎、南長崎周辺なども含まれている。数々の画家や音楽家、詩人などが行った芸術活動や熱く語った文化全体も含まれるモンパルナスの名は、今もなおエリア独自のカルチャーとして生き続けている。裏通りには閑静な住宅街が広がる暮らしやすさ抜群の要町で、芸術家たちは各々どんな景色を見ていたのだろう…。と、想像するだけで街全体の色がさらに鮮やかになっていく。

大通りには便利な店舗。
そして 商店街も暮らしに欠かせない。

有楽町線を降りて地上へ上がれば、すぐそこに山手通りが伸びている。通りにはスーパーや飲食店や銀行など、生活に欠かせない店舗が立ち並び、駅前エリアはとても便利で使いやすい。昔懐かしい風情の商店街を歩けば、美味しそうな飲食店がずらりと揃っている。この街に住み始めたら、まずはなじみの店を見つけることからスタートしたい。

要町の街を歩いていて印象的なのは、個人の生鮮店が多いこと。とくに八百屋の数が多く、どの店も新鮮で美味しそうな青物が並んでいる。食通やプロが通うような専門的な品揃えの店もあり、あちこちをめぐればかなり満足度が高い買い物ができる。自炊派の人はぜひ要町での生活をおすすめしたい。こだわりのメニューでホームパーティを楽しむなど、ライフスタイルがレベルアップすること間違いなし。

毎日でも食べたい、通いたい。
そんな「出会い」にあふれた要町。

駅近にひっそりとたたずむ「Food&Cafe KOU」は、姉妹で営む家庭料理が美味しいカフェ食堂。選べる小鉢や日替わり定食など、すべての料理に「体に良いものをやさしい味で」という作り手のやさしい気持ちがこもっていて、どれも絶品。そのすぐ目の前にある「Saiknots」は、70種類以上のパンが揃う街のベーカリー。目移りするほどの品数で、味も抜群。毎日でも食べたくなる味が、ここに集結している。

住宅街の中を歩いていると、風情のある小路が現れる。小路を入るとすぐにある「藤香想」は、古民家を利用したカフェ。人が集う家として、クラシック演奏会やヨガ教室なども行っている。「カフェであり、ギャラリーであり、その他の何にでも成りうる場所」として人気のスポットだ。さらにプロユースのコーヒー豆専門店やお寺の境内にある坊主カフェなど、思わずのぞいてみたくなる店が満載。要町ツウになるなら、まずは専門店とカフェから攻略してみよう。

絵になる風景が多いから、
創作意欲がぐんとわいてくる。

のどかな住宅街の中へ入り、お地蔵さんのいる小道を歩いていると現れる「山の湯」。今ではめずらしい煙突もなんともノスタルジック。スチームサウナが無料というのもうれしいローカル銭湯には、日替わり湯やヒョウタン型のジェットバスなどもあり、なかなかの充実ぶり。山の湯近辺のロケーションは、昭和時代で時が止まったような切ないほど懐かしい風情。令和の今、なぜかこんな風景がとても新鮮に感じられる。

立教大学の敷地内にある「旧江戸川乱歩邸」。江戸川乱歩に関する貴重な資料が展示されており、ファンにはたまらない聖地だ。古民家を利用して作られた店舗が印象的な「ごはんとおまつりアホウドリ」(旧 なんてんcafe)は、建築事務所「吉川の鯰」が運営するちょっと変わった形態のカフェ。ケータリング、カフェなど食に関する事業を行っている。さらに閉店したマーケットをブルワリーとして活用するなど、このエリアは古民家再生の動きがとても活発。あちこちの建築物を見て回るだけでもとても楽しい。要町は、古いものを愛し新しさを発信する文化的な街だ。