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緑があふれる、美しい街「都立大学」。
その魅力は、環境の良さだけじゃない。

「都立大学」は、もともとは「柿ノ木坂」駅だった。東京都立大学の前身である旧制府立高等学校を誘致するにあたり駅名も「府立高等前」になり、以降、同校の名称変更に伴い駅名も「都立大学」に。その後大学は移転・閉学したが「都立大学」駅はそのまま残り、存在しない学校名を掲げた珍しい駅名となった。若い年齢層に人気の東急東横線沿線にあり、渋谷まで9分という好立地ながらも、電車は各駅停車しか停まらないので家賃は比較的安め。目黒区は閑静な住宅街が多いことから住民の防犯意識が高く、治安が良い。住民による自発的なパトロール活動なども行われているので、女性も抵抗なく一人で住める安心のエリアとなっている。徒歩圏内には長い緑道などもあり、緑が多く環境がとても良い。近くには柿の木坂や八雲など高級住宅街があるので、駅周辺も比較的落ち着いた風情。セレブな街の印象が強いが、昔ながらの店舗や飲食店街などもあり、庶民的な顔も持ち合わせているので、とても親しみやすく住みやすい街だ。

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駅前から続く緑の遊歩道と、賑やかな店舗街。
快適さと利便性を兼ね備えた駅前エリア。

駅を降りるとすぐ目の前に広がるのは、多彩な飲食店、食材専門店、コンビニ、ドラッグストアなどが連なる便利な街並み。改札前には午前一時まで営業しているスーパーがあり、残業帰りの買い物にもとても重宝する。優雅な雰囲気あふれるコーヒー専門店や、ガード下にあるお洒落なオーガニックレストラン、昔懐かしいスナック街、レトロな建物の不動産屋、せともの屋、ラーメン店など、見ているだけでも親しみやすくてワクワクするような場所が多く、充実した駅前エリアとなっている。さらに、線路をまたいで続く「呑川緑道」を歩いていけば、仕事帰りにだって心地の良いウォーキングができる。この緑道にはところどころにベンチが設置され、桜並木になっているため、花の季節には最高の散歩コースになること間違いなし。どちらかというと庶民的な駅前であるものの、渋谷、中目黒、代官山、学芸大学、自由が丘、田園調布などがっちりとハイセンスな街が多く存在する東横線沿線において、都立大学はほどよくチカラが抜ける和み系の立ち位置なのかもしれない。

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自ら練り上げ、磨き、発信するチャンスが
多い街だから、毎日がぐっとレベルアップできる。

駅からほど近い場所にある、ビル一棟を丸ごとリノベーションした「Makers’ Base」。ここは、ワークショップを開催したり、モノ作りのトレーニングを受けられたり、専用機器を使って思う存分モノ作りができる会員制のシェア工房で、日本ナンバーワンの規模を誇っている。都立大学には、このようにワークショップなどもできるレンタルスペースやギャラリー、フォトスタジオ、レッスンスタジオ、音楽スタジオなどが実に数多く存在する。この駅には、そもそも特急や急行が止まらないし、お洒落で人気の高い自由が丘と、急行も止まり駅前商店街が充実した学芸大学に挟まれているせいもあり、やや地味な駅のイメージが持たれている。でも実は、カルチャースポットが集まり、知る人ぞ知る名店もあり、新しく楽しい店が増え始めている。独特のセンスや暮らしやすさ、落ち着いた雰囲気など、この街の持つ空気感が、才能や技術を自ら磨き発信する力を持つ人間を集めているように思える。暮らしながら、じっくりと何かを極めたい人にはおすすめの街と言えよう。

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ゆったりとした気持ちで歩けば、
懐かしい風景や味に出会える。

駅から続く呑川緑道を歩けば、途中には目黒通りがあり、通り沿いには生活に欠かせない銀行や各種病院などが立ち並んでいるので大変便利。ちょっと甘い物が食べたくなったら、老舗の和菓子屋で一休み。お昼前には売り切れてしまう八雲もちや、2時間待ちは当たり前の夏季限定かき氷などが大人気で、連日多くの人で賑わっている。そして緑道をさらに進むと、厳かな雰囲気と静けさに包まれた八雲氷川神社に行き当たる。9月の例大祭には神輿が出るため、担ぎ手を募集している。都立大学エリアの住人として、そんな新しいことにチャレンジしてみるのも楽しいかもしれない。また、学芸大学方面へと線路沿いを歩けば10分ほどで「碑文谷公園」へ行ける。土日祝日なら、池でボートが楽しめ、ウォーキングやランニングはもちろん、ポニー乗馬や小動物と触れ合える施設もあるため、休日の気ままな散策にはもってこい。新しいことを発信しながらも、昔ながらの風景はちゃんと大切に生きている。都立大学ならではの魅力が、今日も住む人たちを優しく見守っている。