引越しに適した時期はいつ?繁忙期はなるべく避けたい部屋選びのコツ

仕事環境やライフステージの変化を理由に引越しをするとなると、新生活の始まる春が引越しの繁忙期となるが、その場合「良い条件の部屋が争奪戦になる」「引越し費用が高くつく」といったデメリットが気になる人もいるだろう。
そこで、自分で引越しのタイミングを自由に決められる場合は、1年のうちでいつごろがおすすめなのか紹介しよう。

引越しのピークはいつ?

まずは、引越しシーズンのピークと、その理由について見ていこう。繁忙期となるこの時期に引越しをしようとすると、どのような懸念があるのだろうか。

繁忙期は1月から4月にかけて

引越しのピークとなるのは、1月から4月。春先には、新社会人や受験に合格した学生たちが、拠点を移すにあたって一斉に引越しをするため、冬から春にかけてのこの時期は、学生や新社会人が一斉に部屋探しをスタートするのだ。不動産・引越し業者にとって一番の繁忙期であり、書き入れ時である。

繁忙期の引越しで困ること

繁忙期に引越しをする際のデメリットとしては、まず部屋探しの競争率が高く、不動産業者との家賃交渉が成功しにくいということが挙げられる。また、引越し業者も同じく繁忙期であるため、この時期は時間指定などをすると割増料金を取られるところも多い。

そもそも早めに業者の予約をしておかないと、週末や祝日は予約がいっぱいで、思うように引越し作業が進まないというケースも少なくない。平日や午後の遅めの時間などでなければ予約できないケースもあるが、平日勤務の会社員などの場合はきびしい面があるだろう。

特に引越し費用が高くなるのは、就職や入学が集中する3月から4月上旬にかけて。閑散期の1.5~2倍の引越し料金がかかってしまうため、引越し時期を自由に選べる場合はこのシーズンは避けたほうがいいだろう。

繁忙期ならではのメリットも

1~4月の繁忙期に引越しするのはデメリットしかないのかというと、そういうわけでもない。生活環境の変化によって人の出入りが多い時期であるため、空き物件の選択肢の多さとしては、ほかの時期よりも圧倒的に数があるといえるだろう。ほかの時期に見つけられないような、条件の良い物件を見つけられる可能性も高い。

しかし、やはり繁忙期のこのメリットを狙っている人は多いため、わずかな時間差で狙っていた物件をほかの人に押さえられてしまったというケースも珍しくない。そのため、良い物件を見つけられたら、すぐに契約を決めるくらいの決断力も求められる。

繁忙期を避けるメリット

引越しシーズンの流れにのらず、オフシーズンに部屋探しと引越しをするメリットとしては、

・安価で引越しができる
・自分のペースでより良い物件探せる

といったことが挙げられる。

繁忙期の場合は、内見に行ってその場で契約を決めないと、良い物件はすぐにほかの人へ渡ってしまうことが多い。そのため、いくつかの物件を見て比較するということも難しくなる。一方、オフシーズンであれば部屋探しをしている人も減り、不動産業者側にも余裕があるため、いろいろな相談にのってもらいながら、納得のいく部屋探しができるだろう。

引越しするのに良いタイミングは?

引越しにおすすめのタイミングを見ていこう。ここでは、「ピーク(繁忙期)を避けたい場合」と、「引越し費用の安さを重視したい場合」の2つの条件別に、それぞれのおすすめの時期を紹介する。

ピークを避けるなら9~10月が穴場

9月から10月にかけては引越しの「第2のオンシーズン」と呼ばれており、1月から4月に次いで物件が豊富な時期である。

・「第2のオンシーズン」といわれる理由
9月から10月が春先に次ぐ繁忙期となる理由としては、9月に人事異動がある企業が多く、転居する社会人が増える傾向にあることが挙げられる。また、この時期はジューンブライドで人気の6月に次いで、結婚式が多い時期でもある。そのため、夫婦で新しい物件に転居しようと考え、部屋探しをする人も多いのだ。このような理由から、春先ほどではないが、9月から10月は空き物件も通常より増える傾向にあるといわれている。

・9月から10月に引っ越すメリット
9月から10月は春先のピーク時よりも競争率が低いため、ある程度余裕を持って物件探しができるというメリットがある。また、この時期に契約が決まらないと、不動産業者にとっては空き部屋のまま年を越してしまうリスクもあるため、家賃交渉がしやすくなるという。
一方、秋の転勤・転居シーズンということで、春ほどではないが一定の需要があることから、引越し費用は割高になる可能性もある。部屋が決まり次第、早めの予約を心掛けて引越しを済ませたい。

引越し費用の安さを求めるなら夏場

引越しにかかるコストをできるだけ抑えたい場合、閑散期となる7月から8月にかけての夏場がおすすめだ。

・夏場が閑散期となる理由
暑い中の引越し作業となる夏場の引越しは避ける人が多いため、閑散期となる。そのため、空き物件は最も少ない時期でもある。しかし、部屋探しをする人が少なくなる時期でもあるため、競争率は最も低いという面も。不動産業者ともじっくり相談しやすく、腰を据えて物件の比較・検討をすることができるだろう。

・この時期に引っ越すメリット
閑散期の引越しは業者の引越し料金も安く、物件の値引きやフリーレント(入居後、一定期間の家賃が無料となるシステム)といった家賃交渉もしやすいことから、できる限り引越しにかかる費用を抑えることができる。繁忙期と比較しても、元々設定されている家賃が安かったり、値引き交渉にも柔軟に対応してもらいやすかったりするため、とにかくコスト面を重視したい人におすすめの時期だ。

予算や物件数も考慮して引越し時期を決めよう

引越しの時期は、シーズンによって物件の選択肢の多さや家賃交渉のしやすさ、引越し業者の料金などが大きく変わってくる。そのため、自由に引越し時期を決められる場合は、部屋選びと引越しで何を優先したいのかを決めることで、行動を起こすべき時期を見計らいたい。
慌てて部屋選びをしたり、家賃面で妥協したりして、後悔してしまうことのないようにしよう。

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