大きい本棚もOK!背の高い家具をすっきり配置するには?

狭い部屋を広く見せるテクニックとして、「背の低い家具を配置して、高さをなるべくそろえるようにする」という方法を以前の記事で紹介したが、本棚などはなるべく収納力のあるタイプを置きたいという人もいるだろう。となると、必然的に背の高い家具になってしまうことが多いが、そうした場合でもすっきりと見せる配置にすることがポイントだ。
そこで今回は、背の高い家具でも部屋をすっきりと見せるテクニックを紹介しよう。

▶一人暮らしの部屋を広く見せる3つの方法

背の高い家具を置くことのメリット・デメリット

まずは、背の高い家具を部屋に置くメリットとデメリットをそれぞれ見ていこう。

メリット

背の高い家具ならではのメリットとしては、本棚などの収納家具であればその収納力の高さと、部屋に立体感を演出できる点が挙げられる。

・省スペースで収納力が高い
部屋は狭いけれど物が多いという場合は、背の高い収納家具を選んだほうがいいケースもある。収納したい物がたくさんあり、背の低い収納家具を複数配置しようとすると、その分スペースも必要となる。背の高い収納家具であれば、部屋の天井に近い部分のデッドスペースを有効的に活用しながら、たくさんの物を収納することができるのだ。

部屋の造りによっては、背の低い収納家具を複数置くよりも、一つの背の高い収納家具を置いたほうが物もまとめやすい上、部屋全体もすっきりと見せることができる。

・部屋に立体感を演出できる
ソファやダイニングテーブルなど、日常的に使用する家具は必然的に高さも低くなる。そのため、テーブルやソファだけを置いた部屋は全体的に平面的で、メリハリのない印象となりがちだ。

そこでメリハリをつけることに役立つ家具が、背の高い家具である。背の高い収納家具をひとつでも部屋に置くことによって立体感が生まれ、部屋全体を引き締める効果が得られるのだ。

背の高い家具は、その家具自体に存在感があり、デザインにこだわって作られている物も多い。デザイン性にこだわった家具を選び、上手に部屋に取り入れることで、部屋の印象を大きく変えることができるだろう。

デメリット

背の高い家具のデメリットとしては、やはり圧迫感が出てしまいやすいということが挙げられる。特に狭い部屋の場合、背が高く横幅も広いタイプの家具は存在感が大きく、部屋全体を圧迫してしまうため注意したいところだ。
狭い部屋に背の高い家具を置きたい場合はいくつも置かず、配置にも注意することがポイントといえる。

背の高い家具でもすっきり見える方法

ここからは、背の高い家具でも部屋をすっきりと見せるためには、どのようなスタイルの物を選ぶべきなのか、また家具を配置する際のコツについても見ていこう。

壁に近い色か背板なしタイプの家具を選ぶ

暗色のインテリアは存在感も大きく圧迫してしまうため、狭い部屋に複数置くと窮屈な印象を与えてしまう。よって、ホワイト系など壁に近い色の家具であれば部屋全体の色味になじみやすく、圧迫感も軽減できるだろう。また、部屋全体も明るい印象にできる。

ホワイト系の家具が好みではないという場合は、背板がない、オープンタイプの収納家具もおすすめだ。背板がない本棚やシェルフは奥が抜けている分、暗色の部分も少ないため、背が高くても圧迫感を抑えることができる。また、ほかの家具と色合いや素材感を統一させることも、すっきりとした部屋にするためには重要だ。

遠近感が出るように配置する

背の高い家具は、部屋の入り口側に配置することがポイント。部屋の奥へ行くにつれて視線が抜け、遠近感効果が得られるため、開放的な雰囲気の部屋にすることができる。

また、入り口付近は死角になりやすいスペースでもあるため、背の高い家具でも存在感を抑えて置くことができるだろう。

部屋の角にまとめて配置する

背の高い家具は存在感が大きいため、できるだけ部屋の隅や角にまとめて配置し、バランスをとりたい。部屋全体にバラバラに背の高い家具を配置すると、圧迫感が出て部屋が狭く見えてしまうため注意しよう。

低い家具との組み合わせ方

背の高い家具と低い家具、どちらも置きたい場合は、組み合わせ方に気を付けたい。低い家具の上には小物などを置いたり、空いたスペースの壁面に絵などを飾ったりして、背の高い家具とのバランスをとるようにしよう。そうすることで家具同士の高低差が目立たなくなり、バランス良く家具を配置することができる。

背の高い家具を置く際は地震対策も忘れずに

背の高い家具は、地震で転倒した際のリスクも大きいため、地震対策をしておくことが大切だ。家具を壁付けすることはもちろん、転倒防止ストッパーなどの転倒防止グッズを使って対策しておこう。

最も効果がある地震対策の方法としては、家具の上面を壁と固定するタイプの転倒防止グッズを使うこと。賃貸の場合は壁にネジを打ち込むことが難しいため、粘着シールなどで固定するタイプを利用してほしい。

背の高い家具は選ぶ段階から慎重に

背の高い家具は、色や背板の有無などによって圧迫感が出るかどうかが大きく変わってくるため、すでにある家具とのバランスや配置方法も考慮して慎重に選びたいところ。
収納力の高さや、部屋全体にメリハリをつけることができるといったメリットが背の高い家具にはあるため、上手に選んで配置することで、おしゃれで収納機能も充実した部屋にすることができるはずだ。

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