【一人暮らしの間取り】1LDKに住むメリットとは?

一人暮らしで1LDKは広すぎる…と思う人もいるかもしれないが、単身者向けの1LDKも登場しており、在宅時間が長い人や頻繁に人を家に呼びたい人などにおすすめの間取りのひとつ。
そこで今回は、一人暮らし向けの1LDKの間取りについて、メリットやデメリットのほか、快適に暮らすためのポイントなどについて見ていこう。

1LDKはどんな間取り?

1LDKは、居室とは別に8畳以上の広さのリビング・ダイニング・キッチンがある間取りだ。ほかの一人暮らし向けの間取りと比べても広々とした間取りとなっているため、2人以上で暮らすこともできるだろう。

1LDKは一人暮らし向けやファミリー向けなどいくつかのタイプ別に登場しており、一人暮らし向けの1LDKは次のような間取りが特徴的だ。

・1LDKの中でも比較的コンパクトな部屋
ゆとりのある一人暮らしがしたい人にとって、ちょうどいい広さとなっている物件が多い。

・居室とLDKがつながっているタイプが多い
扉などを隔てて空間がつながっているタイプが多く、この場合は扉を開ければ広めのワンルームとしても使うことが可能。空間がつながっている分、光熱費が抑えられるというメリットも。

・LDKは長方形
長方形の空間は家具類のレイアウトを決めやすい。ダイニングセットや小さめのソファなどを配置することもできるだろう。

1LDKのメリット

ここからは、1LDKの部屋で暮らすメリットを見ていこう。

居住空間を使い分けられる

居室とLDKを使い分けることができる1LDKの場合、居室を寝室として使う人が多い。LDKでは食事やリラックスタイムを過ごし、寝室は就寝のみに使用するようにすることで、生活にメリハリを出すことができる。
また、在宅勤務であれば居室を仕事用スペースにしてもいいだろう。

調理スペースが広い

ワンルームや1Kのキッチン設備は、調理スペースが狭く、コンロも1口のみというタイプも少なくない。その点、1LDKのキッチン設備は、コンロが2~3口で調理スペースも広く確保されているタイプが一般的であるため、自炊派にはうれしいポイントといえるだろう。

築年数の浅い物件が多い

1LDKは2000年頃から流行り始めた間取りのため、まだ築年数の浅い物件が多いという特徴がある。オートロックなどセキュリティ面も充実している物件が多く、女性にも人気だ。

人を家に呼びやすい

ほかの間取りと比べて空間にゆとりがある1LDKは、居室をプライベートな空間として分けられるため、気軽に友人などを招きやすい。頻繁に人を家に呼ぶという人にもおすすめだ。

1LDKのデメリット

メリットが多い1LDKだが、デメリットについても事前に把握しておきたい。

家賃相場は高め

立地条件や築年数などが同等の賃貸物件の家賃は、専有面積の広さによって差が出てくる。ワンルームや1K、1DKよりも広い1LDKの場合、それなりに家賃相場も高めになるということは押さえておこう。
特に、都市部は利便性が高いという理由もあり、面積が少し広いだけでも家賃に大きな差が出るため注意したいところだ。

光熱費が高くつきやすい

居室数があって面積も広いほど、照明や家電の数も多くなる。電気使用量が増えるため、ワンルームや1Kの物件よりも光熱費が高くつきやすいということは押さえておきたい。
また、広い部屋の物件は電気の契約アンペア数も大きくなる傾向があるため、ワンルームなどよりも基本料金が高めになるケースがある点も確認しておこう。

掃除の手間がかかる

部屋が広い分、掃除にも手間や時間がかかってしまうという側面がある。室内を清潔に保つためには、定期的に掃除の時間をしっかり設けたり、日々まめに整理する癖をつけておいたりする必要があるだろう。

空調の効きが悪い

1LDKの場合、エアコン1台で居室とLDKの両方に空調を効かせることは可能だが、部屋の構造やエアコンの性能によっては、効きが悪いケースもある。特に、南向きの部屋は室内温度が上がりやすく、冷気が一部屋に集中してしまうため工夫が必要となるだろう。

1LDKがおすすめの人は?

メリット・デメリットそれぞれを考慮すると、一人暮らしで1LDKの間取りが向いているのは、次のような人といえそうだ。

・在宅時間が長く、できるだけ快適に暮らしたい
・頻繁に人を部屋に呼ぶ
・収入に余裕がある
・頻繁に自炊をし、部屋の掃除も苦ではない

特に、家で過ごす時間が長い人にとって、1LDKは魅力的な間取りだ。反対に、一日のほとんどを職場や出先で過ごすような人の場合は、ほかの間取りのほうが家賃や光熱費を抑えて暮らせるのではないだろうか。

1LDKでもエアコン1台で快適に過ごすポイントは?

1LDKのデメリットで紹介したように、この間取りは部屋の構造やエアコンの性能によっては、空調が部屋全体に効きにくいことが多い。だからといってエアコンを買い足したり、暑さや寒さを我慢したりすることは避けたいところだ。
最後に、エアコン代を節約しながら、1LDKで快適に過ごすためのポイントを2つ見ていこう。

扇風機やサーキュレーターを活用する

扇風機やサーキュレーターを使って室内の空気を循環させることで、室内の冷気や暖気の偏りを解消することができる。
エアコンを買い足すことは経済的にも負担になるが、扇風機やサーキュレーターであれば手が届きやすいのではないだろうか。

変更するのは、設定温度ではなく「風力」!

エアコンの電気代が最もかかりやすいのは、室内温度を設定温度にしようとするときといわれている。そのため、エアコン使用時に暑さや寒さを感じた場合は、設定温度ではなく風力を変更するのがおすすめだ。
風力を上げることで効率的に空気を循環させ、部屋全体に冷気や暖気を行き渡らせることができるだろう。

家賃予算に余裕があれば1LDKも検討してみよう

広々とした間取りと充実した設備が魅力の1LDK。その分だけ家賃も高くなりがちなので、物件選びの際は先々の予算を考えて慎重に選ぼう。

一般的に、無理なく支払い続けられる家賃は「収入の25%」が目安とされている。もちろん、これは個々の生活における優先順位によって変動するもの。無理なく家計をやりくりできる部屋探しをしてみよう。