一人暮らしに必要な鍋の種類は?おすすめのサイズ・素材をチェック

作る料理のボリュームが少なく、キッチンの収納スペースも限られがちな一人暮らしの場合、調理器具の種類や数は厳選したいところだ。
中でも、カレーや麺類、お味噌汁などの定番メニューを作るのに重宝する鍋は、ある程度スペースが必要な物なので、慎重に選ばなければならない。

では、一人暮らしの自炊において、どのようなタイプの鍋を持っておくのがいいのだろうか。選び方のポイントを見ていこう。

一人暮らし向けの鍋の選び方

まずは、鍋を選ぶ際に注目すべきポイントを紹介したい。価格やブランドで選ぶのではなく、自宅のキッチンの環境や自炊内容に合った物を選ぶことが大切だ。

IH対応かどうか

自宅のキッチンで使っているのがIHかガスコンロかでも、使える鍋が変わってくる。ガスコンロの場合はほとんどの鍋が対応しているので問題ないが、IH対応ではない鍋もまだまだ多いため、購入の際には忘れず確認しよう。

現在はガスコンロの物件に住んでいたとしても、今後転居する可能性も考えて、ガスコンロ・IHの両方を使用できる鍋を選ぶのもおすすめだ。

サイズ

収納スペースに限りがある一人暮らしのキッチン。鍋は調理器具の中でも特にスペースを取るため、収納スペースを確保した上で購入したいが、大きすぎる鍋だと一人分の料理が作りにくいこともある。

そのため、まずはあまりスペースを取らずに一人分の調理もしやすい、コンパクトな鍋を1つ用意するのがおすすめ。
お湯を沸かす程度で自炊頻度が少ない人は、直径16cmほどのサイズで十分。自炊の機会が多めの人は、直径20cm程度の鍋がいいだろう。

素材

鍋はフライパンと同様に、さまざまな素材がある。各素材の特徴を踏まえて、主な自炊内容に合う物を選ぼう。

・ステンレス製

耐久性が高く、長く使えるステンレス製の鍋。保温性にも優れているため、煮物などにも適している。
熱伝導率がほかの素材よりも劣るため、アルミや鉄と多重構造になっているステンレス鍋がおすすめだ。

・アルミの鍋

熱伝導率が良いアルミ鍋は、素早くお湯を沸かすのにぴったり。手頃な価格帯も魅力なため、自炊はあまりしないけれど、鍋を持っておきたい人にも◎。
ただし、アルミ製はガスコンロ専用で、IHには非対応なため注意しよう。

・フッ素樹脂加工の鍋

フッ素樹脂加工によって、鍋の中に材料がくっつきにくくできている点が魅力。汚れも落としやすいため、洗い物がぐっと楽になるだろう。
なお、コーティングは経年劣化ではげてしまうので、定期的に買い替える必要がある。

・ホーローの鍋

保温性が高く、煮込み料理がおいしく仕上がるホーローの鍋。おしゃれなデザインの物が多く、そのまま食卓に置いても見栄えがいいという特徴が。
ただし、ほかの素材よりも重く傷つきやすいため、扱い方には注意。

長く使える、ライフスタイルに合った鍋を選ぶ!

一人暮らしといっても、「よく自宅に人を招いて料理を振る舞う」「余りやすい汁物はほとんど作らない」など、自炊の頻度やスタイルはさまざま。まずは自分の食生活を振り返り、頻繁に活躍してくれそうなタイプの鍋を選ぶのがポイントだ。

安さで選びたいかもしれないが、鍋やフライパンは一度購入すれば意外と長く使う物。そのため、扱いやすくて使い回しが利くかどうかを基準に選ぶと失敗せずに済むだろう。

一人暮らしであると便利な鍋3タイプ

ここからは、一人暮らしに特に人気の高い、3種類の鍋を見ていきたい。鍋選びに悩んだ際の参考にしてみてはいかがだろうか。

片手鍋…ラーメンやうどん、煮物の調理に

湯沸かしから調理まで、オールマイティに対応する片手鍋。コンパクトな物も多く、1つあると非常に便利だ。

フライパンと同じように片手で持って調理できるため、煮物をよく作る人には特におすすめ。ラーメンやうどんなどを一人分調理するのにも重宝し、どんぶりにも移しやすい形なのが魅力。

両手鍋…炊飯も◎、パスタを茹でるならこれ

深さや安定感が欲しい場合は両手鍋が◎。炊飯も可能で、熱伝導率・蓄熱性ともに高いため、カレーやシチューなどをおいしく作ることができる。

また、パスタなどの麺類を、十分な水の量でしっかり茹でられるのもメリット。ただし、置き場所はある程度のスペースが必要となる。

土鍋…大きさもさまざまで、意外に使い勝手がいい

大きくて重いイメージがあるかもしれないが、土鍋は一人暮らしでも役立つアイテムのひとつ。
最近は一人暮らし向けのサイズやスタイリッシュなデザインの土鍋が多く登場しており、大人数で囲みたい鍋料理はもちろん、炊飯や煮込み料理もおいしく仕上がる。

吹きこぼれにくいという点も魅力で、自炊メニューのバリエーションを大きく広げてくれるアイテムといえるだろう。

フライパンで代用しても◎

収納スペースが限られていたり、汁物をあまり作らなかったりする場合は、フライパンで鍋の代用をするという手も。
炒めたり、焼いたりするために使われることの多いフライパンだが、深めの物であれば煮物など、多少汁気のある料理でも十分に調理可能だ。
大きめの魚も切らずにそのまま調理できたり、煮崩れしづらかったりと、フライパンのほうが調理しやすい場合もある。

まずは最小限の調理器具で暮らしてみよう

鍋選びで悩んだら、まずはコンパクトな片手鍋を買って、しばらく様子を見てみてはどうだろうか。実際に生活を続けていけば、自炊の頻度や作りたいメニューがわかってくるため、必要に応じて調理器具をそろえてほしい。
もちろん、必ず鍋を用意する必要はなく、フライパンだけあれば十分という可能性も。最初からすべての調理器具をそろえる必要はないので、まずは最小限の物で一人暮らしをスタートしよう。

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