花をインテリアに取り入れるには?飾り方のコツを紹介

殺風景な印象の部屋やインテリアに物足りなさを感じたら、花を飾るのがおすすめだ。花の選び方や飾り方次第でさまざまな雰囲気を演出でき、花ならではのリラックス効果も得られるだろう。
そこで今回は、インテリアに花を取り入れるポイントを解説する。インテリアに使える花の種類や部屋の中で花を飾るおすすめの場所など、センス良く花を飾るコツを見ていこう。

花をインテリアに取り入れるメリット

部屋の雰囲気を変えたいが、模様替えをするのは時間も労力もかかるので難しい。そんなときは、部屋に花を飾ってみてはどうだろうか。花の種類や花器にこだわることで、部屋の印象は大きく変わるはずだ。
ここでは、花をインテリアに取り入れる具体的なメリットを紹介しよう。

リラックス効果がある

花はその色や香り、触感などが人の感性を大きく刺激してくれるため、セラピー効果があるといわれている。
例えば、気持ちを落ち着かせたい気分のときはブルー系の花を、温もりを感じたいときには赤系やオレンジ系の花を眺めることで、花によるカラーセラピー効果が得られる。
花の香りの香水やセラピーグッズがたくさんあるように、香りによるリラックス効果も期待できるだろう。

季節を感じられる

季節の花を一輪飾るだけでも、部屋に季節感を演出することが可能だ。例えば、淡いピンク系の花や鮮やかなグリーンを飾ると春らしい部屋になり、白やブルーの花を飾れば夏でも涼しげな印象になる。
同じ部屋でも、飾る花の色や種類によって大きく印象を変えることができるだろう。

インテリアに使える花の種類

インテリアに取り入れる花は、「生花」「造花・ドライフラワー」「インテリアアイテム・ファブリック」の3種類に大きく分けられる。それぞれの特徴を見ていこう。

生花

花を飾ると聞くと、花瓶や鉢植えで飾る生花をイメージする人も多いのではないだろうか。生花は、好きな切り花を生けたり、鉢植えで花が育つ過程を楽しんだりと、花そのものの魅力を味わいたい人に向いている。
生花にはさまざまな品種があるため、色や形状、花器との組み合わせなどによって、さまざまなコーディネートを楽しめるだろう。

造花・ドライフラワー

生花を加工して作られたドライフラワーや、本物のように作られた造花も、インテリアアイテムとして活躍してくれる。このタイプの花は手入れが不要で枯れないため、一度飾ったら長く楽しめるのがメリットだ。また、花器だけでなく、バスケットに飾ったりリースにしたりと、アレンジの幅も広がるだろう。

インテリアアイテム・ファブリック

花の柄やデザインをあしらったインテリアアイテムやファブリックも、部屋に花の要素を取り入れたいときに重宝する。シンプルなコーディネートの部屋に花柄を取り入れるだけで部屋の雰囲気を変えたり、空間のアクセントにしたりすることができるため、お気に入りの物を探してみてはいかがだろうか。

花の種類によって飾るのに適した環境は異なる

花を飾る前に、生花か造花などかによって、飾るのに向いている環境が異なることも確認しておこう。

・切り花
切り花を花瓶に生ける場合は、花が長持ちするように、できるだけ温度が低い場所を選びたい。

・鉢植え
鉢植えで育てる花はこまめな手入れが必要なため、日当たりと風通しの良い場所に飾ることが望ましい。

・造花
造花は、日当たりや風通しが悪い部屋でも飾れるため、トイレや寝室などにも飾りやすい。

・ドライフラワー
ドライフラワーは、環境を問わず飾りやすい。ヴィンテージ系やナチュラル系のインテリアとの相性が良いため、こうした印象の部屋にしたい場合に特におすすめだ。

部屋の場所別・花を飾るコツ

部屋の中にはいくつか、花を飾るのにおすすめの場所がある。ここからは、家の中の空間別に花を飾るコツを見ていこう。

玄関:シューズボックスや花台の上

家の第一印象にもなりやすい玄関は、花を飾っておしゃれで清潔感のある空間にしたいところ。玄関なら、「フォーカルポイント」に花や花モチーフの雑貨を置くのもおすすめだ。フォーカルポイントとは、インテリアのテクニックのひとつで、部屋のドアを開けて最初に目に入る場所のこと。
玄関のフォーカルポイントとなるシューズボックスの上に花や雑貨をコーディネートすれば、おしゃれな印象を与えることができる。花を置ける台がなければ、小さめの花台を設置しても良いだろう。

リビング:棚やテーブルの上

リビングは、棚やテーブルの上に花があると、空間を華やかに演出できる。目線の先に自然と花が来るように、高さは少し低めの棚やテーブルの上がおすすめだ。
テレビなどの家電の近くに花を置けば、無機質な雰囲気をやわらげる効果も得られるだろう。

キッチン、ダイニング:ダイニングテーブルやカウンター

ダイニングテーブルやカウンターの上は、花を置く定番の場所だ。キッチンやダイニングルームの印象を上品に見せることができる。毎日使う場所のため、花の手入れを忘れることもないだろう。

おしゃれに花を飾るテクニック

インテリアに花を取り入れるときは、季節に合わせた花を選ぶだけではなく、花に合わせて花器を変えたり、インテリア小物とテイストを合わせたりするなど、さまざまなテクニックがある。
最後に、おしゃれに花をコーディネートするテクニックを見ていこう。

季節に合わせて花を選ぶ

センスのある部屋に見せるには、季節感のあるインテリアを取り入れることが重要。家を出入りするときに目に入る玄関に飾る花は、季節を少し先取りした物を選ぶと、季節の変化や訪れを感じられるだろう。

枝物は床に置くと高さを演出できる

高さのある枝物は、ひとつあるだけでも存在感があるインテリアアイテムになる。床に置いて、すらりとした美しいディスプレイを楽しもう。

小物や雑貨と合わせてコーディネートする

花と組み合わせて飾る雑貨にもこだわってみよう。花と似たカラーの花器を選んだり、同じ季節感のある素材を使った小物を飾ったりすることで、インテリアに統一感が生まれ、よりおしゃれな空間にすることができる。

シンプルな部屋には一輪挿しがおすすめ

シンプルな空間にこだわりたい場合は、花を一輪挿しでディスプレイしてみよう。花がアクセントになり、シンプルかつハイセンスな印象の部屋にしてくれる。
一輪挿しの花器は、サイズや色、素材、形など、さまざまある。置き型のタイプだけでなく壁掛けタイプもあるため、飾り方にもこだわってみよう。

花をインテリアに取り入れれば、部屋も心も豊かに

インテリアに花を取り入れると、部屋が華やかになるだけでなく、見た目や香りも楽しめ、定期的に花の手入れをすることで心のリフレッシュ効果も期待できる。
求める部屋の雰囲気によっておすすめの花の色や品種、飾り方が変わってくるため、お気に入りの花や花器を探してみてはいかがだろうか。