【イベントレポート】“自分らしい暮らし”に近づく!リズムのインテリアレッスン

2021年7月初旬にオンラインで開催された、リズム主催のインテリアレッスン。「自分らしく過ごすお部屋づくりのコツ」をテーマに、インテリアの選び方やコーディネートのコツを、リズムの岩崎と園部が解説した。

ここでは、レッスンの内容を「見せる収納の作り方」「好きな風景を作り出す」「自分に似合う収納方法」の3つに分けて紹介。ラフな質感でアレンジの幅が大きい「Garage」シリーズの部屋をベースに、自分らしく暮らすコツを見ていこう!

LESSON1 見せる収納の作り方

岩崎:リズムの物件は、流行に左右されないクラシックなデザインが特徴。住む人やライフスタイルの変化に並走し、長く価値を提供し続ける「ロングライフリノベーション」の考え方のもと、住み手がアレンジできる余白を多く残した「7割の設計」をコンセプトにしています。
自分の好みを反映した住まいづくりがしやすいワンルームの造作やオープンクロークも、リズムの物件では多く採用されていますね。

園部:そうですね。ただ、アレンジできる幅が広い分、どうすればおしゃれに使いこなせるのか悩む方も多いようです。

岩崎:実は、オープンクロークにはメリットがたくさんあるんですよ。開口部にあたる部分まで家具が置けることや、物を溜め込まず常に心地良い量を保てることもメリットのひとつですね。

園部:確かに、オープンになっていると「物を雑然と置かないようにしよう」と、気が引き締まりますよね。では、そんなオープンクロークを使った見せる収納のコツを教えてください。

ゾーニングする

岩崎:収納の基本ルールに則って、順番に考えていきましょう。初めに、何をどこに置くか決める「ゾーニング」をします。
まずは中段。ここは、しゃがんだり背伸びしたりしなくても手が届きやすいところなので、使用頻度が高い物を置きます。


使用頻度が高い洋服や小物は、いつでも取り出せるよう中段に置く。


よく使うアクセサリー類も中段に。こちらのテーブルはDRAW A LINE(ドローアライン)の付属ツール。

次に、しゃがむアクションが必要な下段。ここには、時々使う物、比較的重量のある物を置くのが基本です。


コンクリート打ちっぱなしの部屋には、ハードな印象のストレージボックスも似合う。

最後に上段。ここは、踏み台などがないと届かないので、季節物など使用頻度が低く、かつ軽い物を置くのがいいと思います。

園部:置く物の「使用頻度」と「重さ」がポイントですね。


ブランケットや季節物の寝具などは上段へ。

保管方法を決める

岩崎:次に、物の保管方法を決めましょう。伸縮性のない物や、ウールや革などしわになりやすい物は「吊るして」、繊維が編まれていて吊るすと伸びてしまう物は「たたんで」保管するといいですね。

園部:つい、全部吊るしたくなってしまいますが…。

岩崎:綿でも、薄手のニットなどは意外と伸びやすいので、保管する前に素材を確認したほうがいいです。このほか、デニムやストールなどは「丸める」、かばんやベルトは「掛ける」、オフシーズンの物などは箱に「しまう」といった保管方法もおすすめです。


デニムやストールは丸めて収納。キャスターつきの台車の上にボックスを置けば取り出しも楽に。

使い勝手を良くする

岩崎:毛玉取り器やコロコロ、糸切ばさみといった洋服のケアグッズは、グルーピングして置いておくと、探す手間を減らすことができますよ。


同じカテゴリの小物をグルーピングしておけば、探す手間がかからない。

園部:ベルトとパンツ、冠婚葬祭で使う物なども、ひとまとめにできそうですね。

岩崎:そうですね。収納ボックスを使う場合はラベリングして、中身を識別しやすくするとより使い勝手が良くなると思います。


収納ボックスにシールを貼ってラベリング。イラストを描いてもOK。


収納ボックスには青森ヒバを使用した消臭・防臭材「FOR CLOSET 」(Cul de Sac)をイン。

“見せる収納”にランクアップ

岩崎:ここまで、収納の基本をご説明しました。続いて、見せる収納にランクアップする方法を2つご紹介します。まず1つ目は、洋服の丈感をそろえること。

園部:洗濯した後、戻す場所が視覚的にわかりやすくなりますね!

岩崎:丈感をそろえることで、下部に物を置くスペースが確保しやすい点もメリットです。2つ目は、色のグラデーションを作ること。色が混ざらないため、見た目がすっきりします。


淡い色から濃い色へ移り変わるようグラデーションを作る。

園部:アパレルショップでも、色味やトーンを分けてディスプレーしていますよね。お気に入りのショップのディスプレーを参考にするのもいいかもしれません。

岩崎:加えて、ハンガーを統一したり、お気に入りの香りをプラスしたりすると、より自分らしい空間を演出できると思います。洋服に合わせてハンガーを使い分けるのもいいですね。スカートやパンツ類をかけるなら、ヴィンテージな雰囲気が魅力的なロータスのパンツハンガーがおすすめですよ。


ハンガーをおしゃれな物に替えるだけでオープンクロークの印象も変わる。


クスノキの香りで衣類を虫から守る「エコブロック」(KUSU HANDMADE)。

LESSON2 好きな風景を作り出す

岩崎:続いて、飾り棚を例に、部屋の一角に自分の好きな物に囲まれた空間を作ってみましょう。

園部:好きな物が詰め込まれている空間があると、テンションが上がりますよね!ただ、ごちゃごちゃして見えないか心配です。

岩崎:配慮するポイントは「色のトーンをそろえること」と「素材、形、用途などテーマを持たせること」。物の大きさも、大中小あるとより配置がしやすいですね。


「文具」「本」など、テーマに分けて置くものをセレクト。


大中小の小物で三角形を作るように並べるとバランス良く見える。

園部:なるほど。

岩崎:配置は、人間の視線の動きに従って、左から右に向かって高さと大きさが出るようにします。同じように、上から下へ向かって重さと大きさが出るようにしましょう。また、ディスプレーやインテリアの中で強調したい部分である「フォーカルポイント」は1ヵ所に絞ると、安定感が出ますよ。


左から右に向かって、高さと大きさが出るように並べる。

園部:リズムのお部屋では、ピクチャーレールがよく使われていますが、これも好きな風景を作り出すのに活用できますか?

岩崎:ワンルームのお部屋で自分好みの空間を作ろうとするとき、壁面は割と重要です。釘を打たずに壁を装飾できるピクチャーレールを活用して、壁面に色々な物を飾ってみましょう。やり方は「面で吊る」「線でリズムを作る」「立体感を生む」の3つがあります。

・面で吊る
ピクチャーハンガーとワイヤーを使って、スクリーンや額など面の物を吊るします。重さがある場合は、ワイヤーを増やすと安心ですね。


ピクチャーハンガーやワイヤーはホームセンターなどで購入できる

・線でリズムを作る
ピクチャーレールと、天井の照明を吊るすライティングレールを使って、アウトドアで使うガーデンライトやエアプランツなどを飾ってみましょう。壁から天井にかかる空間を広く使うと全体にリズム感が出て、屋外にいるようなワクワク感を味わえます。


ピクチャーハンガーにガーデンライトのコードを引っ掛けて吊るす。


ライトを無造作に吊るすだけで、部屋全体にリズムが生まれる。

・立体感を生む
立体の物を飾ると照明で影ができるので、お部屋の雰囲気を変えたいときにおすすめです。専用のアタッチメントを使って飾り棚等を吊るすと、中に飾る物によって部屋全体の印象を変えることも。


飾り棚の中に植物や雑貨を飾って「好きな風景」を作り出す。

地震などで落ちても危険がないように、棚板も中に飾る物も、できるだけ軽くて割れにくい物を選ぶと安心です。


ドライフラワーなど、立体物を吊るせば影の模様も楽しめる。

LESSON3 自分に似合う暮らし方を知る

岩崎:最後に、キッチンを例にして、自分に合う収納スタイルを考えてみましょう。その前に、簡単な「利き脳診断」をしてみましょうか。利き手や利き足があるように、脳も人によって使いやすいほうが決まっているといわれています。

・インプットの利き脳
手を組んだときに右手の親指が下にある場合は右脳、左手の親指が下にある場合は左脳

・アウトプットの利き脳
腕を組んだときに右腕が下にくる場合は右脳、左腕が下にくる場合は左脳

利き脳は「右右脳」「右左脳」「左右脳」「左左脳」の4つのタイプに分けられます。タイプごとに、おすすめの収納方法を説明していきますね。

右右脳タイプ

岩崎:右右脳タイプは感性が優れていて、視覚的に物事を捉え直感で行動します。一方で、使った物を戻す、分類するといった細かい作業は苦手です。

<右右脳タイプにおすすめの収納方法>
・見てすぐ場所がわかり、ワンアクションで戻せる吊り下げ収納
・かごなどを使ってざっくり分類


ファブリック類やスナック菓子など、軽い物はネットに入れて吊り下げる。


Garageシリーズのキッチンは、S字フックを吊り下げられる仕様。

右左脳タイプ

岩崎:右左脳タイプは、ビジュアル重視で完璧主義。収納、実用性、見た目とも、完璧を目指すストイックなところがあります。ひとつダメになると、一気にモチベーションが低下する傾向も。

<右左脳タイプにおすすめの収納方法>
・自分好みの、テンションが上がる収納グッズをそろえる
・好みのパッケージではない、どこに置いていいかわからないなど、「困った」を丸ごと隠せるボックス収納


ブリキ缶や瓶など、テンションの上がるグッズで収納を楽しく。

左右脳タイプ

岩崎:左右脳タイプは、マイルールを持つ個性派タイプ。発想や行動がユニークで情報収集が得意な反面、納得できないと動けなかったり、他人と比べて自分のできなさに落ち込んだりする傾向があります。

<左右脳タイプにおすすめの収納方法>
・用途ではなく色や素材で分けるなど、常識にとらわれないマイルール収納を楽しむ
・在庫買いすぎを防ぐ、「ここに入るだけ」管理


水切りネットやスポンジなどの消耗品は、パッと見て残量がわかるよう保存袋に入れてからボックスに収納。

左左脳タイプ

岩崎:左左脳タイプは、コツコツ着実、合理性・機能性を重視するタイプ。ルールに沿って使いこなすのが得意な反面、自由すぎる環境ではフリーズしがちです。

<左左脳タイプにおすすめの収納方法>
・ルールを可視化するラベリング収納
・仕切りを作ってエリア分け収納


調味料や保存容器などは、ルールを可視化して保管。


木箱やかごを利用してエリアを区分けする。

「好き」があふれる、居心地良いお部屋づくりを

岩崎:リズムのインテリアレッスンは、いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した中には、新たに物を買い足すことなく、すぐに取り掛かれるアイディアも多く含まれています。今のお住まいで、ぜひ「自分らしいお部屋」の実現にトライしてみてください!

園部:キッチン収納では利き脳診断をご紹介しましたが、自分の利き脳にこだわらず「この収納方法はいいな」「これならすぐ実践できそう」と感じる方法を取り入れてもいいと思います。いろいろ試しながら、心地良い暮らし方を見つけてくださいね。