部屋の匂いが気になる…解消するために必要な習慣って?

せっかくインテリアにこだわって素敵な部屋を作っても、生活臭が気になるのは困りもの。部屋の匂いにはさまざまな原因があるため、匂いの原因を把握した上で対策することが大切だ。
そこで今回は、気になる部屋の匂いの主な原因と、習慣化しやすい対策を見ていこう。

垂らす、置く、かける…タイプ別で楽しむ香りと暮らし

場所別・部屋の匂いの原因は?

まずは、部屋の匂いの原因を、家の中の場所別に確認していこう。

玄関

靴や傘を置く玄関は、日当たりが悪く換気もしにくいため匂いがこもりがち。中でも靴は、匂いの原因となりやすく、靴の中にしみた汗や皮脂を放置すると嫌な匂いを発生するようになる。特に革靴やブーツなどは、濡れたまま保管したり湿気の多い場所に置いたりしておくと、悪臭を放つため要注意だ。

リビング・寝室

リビングでは、カーテンやクッション、ベッド、衣類といった布類に汗や皮脂、食べ物の匂いなどを吸着し、部屋全体に気になる匂いが漂うようになる。
特に汗は、寝具やソファに染みつきやすいが、目に見えない上、自分の汗の匂いは気づきにくいため放置してしまいやすい。

ほかにも、エアコンの風やたばこ、住まい全体の湿気なども匂いの原因となる。エアコンから出る風が匂いの原因として考えられるのは、内部で発生したカビ。また、エアコンは空気といっしょに油やたばこなどの匂いも吸い込むため、これらがファンに付着して風がくさくなるケースもある。
加えて、湿気が多い住まいの場合は、壁や床下にカビが生えており、匂いの原因となっている可能性もある。

キッチン

匂いの強い食べ物や生ごみ、油汚れなど、キッチンには部屋の匂いのさまざまな原因が隠れている。
下記のようなものは、特に匂いトラブルを引き起こすため、日頃から対策が必要だ。

<キッチンの匂いとなる原因>
・生ゴミ
・匂いが強い食材や料理(ネギ類、焼き魚など)
・コンロや換気扇、電子レンジやオーブンなどの油汚れ
・排水溝の匂い など

浴室や洗面所、トイレ

浴室や洗面所、トイレなど、水気の多い場所は湿気が多いため、カビが生えやすい。床や壁、排水管などの掃除を怠るとカビやゴミ、雑菌などが固まって悪臭を放つため注意しよう。
また、トイレは排泄物によるアンモニア臭も匂いの原因に。

住まいの場合は、壁や床下にカビが生えており、匂いの原因となっている可能性もある。

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気になる部屋の匂いを解消する方法

部屋の匂いにはさまざまな原因があることがわかったところで、匂いトラブルを解消する方法を見ていこう。

住まい全体の匂いに効果的な対策

家全体に効果的な対策としては、定期的な換気や消臭スプレー、濡れタオル、炭の活用が挙げられる。

・定期的に換気する
定期的に空気を入れ替えることで湿気を逃がしたり、気になる匂いを外へ追い出したりできる。換気は1回につき5~10分程度で十分。
部屋全体を効率良く換気したい場合は、扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させる方法がおすすめだ。

・消臭スプレーを使う
カーテンやベッド、服などの気になる匂いは、匂いの元となる成分を分解して無臭化する消臭スプレーを活用しよう。
ただし、汚れやカビ自体を除去できるわけではないため、根本的な原因がある場合はそちらを解消させることも大切だ。

・濡れタオルを振り回す
水分を含んだタオルを部屋の中で振り回すと匂いの成分を吸着できるため、匂いの解消につながる。特に、匂いの強い食べ物を調理したときなどに効果的だ。
なお、壁紙やカーテンなどに染みついた匂いは解消できないため、あくまで応急処置として覚えておこう。

・炭を置く
靴箱やクローゼット、冷蔵庫の中など、湿気がこもることで匂いが出る場所に炭を置くと、匂いを吸着してくれる。除湿効果もあるため、生活臭が気になる場所に活用してみよう。

玄関の匂いに効果的な対策

靴は汚れたまま放置せず、靴底や表面についた土ほこりや汚れは、できるだけ落としておくのが基本。脱いだ後は中敷きなどに消臭スプレーをかけておくと、より効果的だ。天気の良い日は日光にあてて、しっかりと乾燥させよう。
また、靴箱の中に湿気やカビなどに効果的な、消臭剤を入れておくと良い。定期的に靴をすべて取り出して掃除を行い、靴箱の中をしっかりと乾かしてから靴を入れよう。

リビング・寝室の匂いに効果的な対策

寝具やカーテン、洋服などの布類は、定期的に洗うことを心掛けよう。
特に、汗や皮脂を吸着する寝具は、なるべく頻繁に洗いたい。カーテンも季節ごとに洗濯するのが理想的だ。

キッチンの匂いに効果的な対策

キッチンで出たゴミは、なるべく溜め込まないことがポイント。特に、水分の多い生ゴミは雑菌が繁殖しやすく、匂いも強いため、放置することは避けよう。野菜の皮は洗う前にむき、なるべく水気を出さないようにして、生ゴミ自体を減らすことを心掛けたい
水分の多い生ゴミは、新聞紙などに包んで水気を取ってから、ビニール袋に密閉して捨てよう。

浴室や洗面所、トイレの匂いに効果的な対策

水気の多い浴室や洗面所、トイレはこまめな掃除で匂いトラブルを避けられる。特に、アンモニア臭が気になるトイレは、便座だけでなく床や壁など、室内全体を掃除しよう。
また、浴室はこびりついた皮脂や洗剤によって雑菌が繁殖し、カビくさくなりやすい。床や壁、鏡、蛇口周りなどもしっかり掃除して、乾燥させるようにしよう。

まずは日頃の習慣や掃除の方法を見直してみよう

多くの人が悩まされがちな部屋の匂いだが、物の保管方法や掃除の方法など、日頃の習慣を工夫するだけで避けられるものも多い。
自分の生活習慣や、掃除の方法、頻度を振り返り、改善できそうなところから部屋の匂い対策をしていこう。