引越しのとき、Wi-Fiは継続?変更?それぞれの手順と注意点

引越しの際は、Wi-Fi契約をそのまま継続するか、他社に変更するべきか悩む人も多いのではないだろうか。Wi-Fiは引越し先でも継続して使用する場合と、変更する場合とで必要な手続きが異なる。また、引越し先によってはそのまま契約を継続できない可能性もあるため注意が必要だ。
そこで今回は、引越しに伴うWi-Fi契約について、継続と変更それぞれの注意点や手続きの方法を見ていこう。

引越し先でWi-Fiを使う方法

近年は在宅ワークも浸透しており、自宅でも安定したWi-Fiが必須という人も少なくないだろう。そうした人が引越し先でもWi-Fiを使う方法としては、次の4つが挙げられる。

<引越しの際に検討したいWi-Fiの使用方法>
・引越し前と同じWi-Fiを継続して使う
・引越し前のWi-Fiは解約し、引越し先で新たにWi-Fiを契約して使う
・モバイルWi-Fiを使う
・インターネット回線を無料で使える賃貸に引っ越す

今回は、特に注意点や必要な手続きが多い、引越し前と同じWi-Fiを継続して使う場合と、引越し先で新たにWi-Fiを契約する場合について見ていきたい。

引越し前と同じWi-Fiをそのまま使う場合

今使っているWi-Fiが費用・速度ともに問題ないのであれば、引越し先でも同じ回線を使うのがスムーズだ。まずは、引越し前と同じWi-Fiを継続して使う場合の注意点と手続きについて紹介しよう。

引越し前と同じWi-Fiを使う際の注意点

引越し前と同じWi-Fiを使う場合、引越し手続きをすれば、それまでと同じようにWi-Fiが使えるとは限らない。引越し手続きをする前に、下記のような点に気をつけたい。

・引越し先のエリアでは契約できない可能性がある
Wi-Fiの対応エリアは回線事業者によって異なるため、新居では同じWi-Fiを使えない場合がある。引越し先が、現在使用しているWi-Fiの対応エリアに含まれるかどうかを確認する必要がある点に注意しよう。

・工事費がかかる
新居で同じWi-Fiを使う場合でも、新規契約したときと同様に工事費用や手数料がかかるケースがある。新規契約ではキャンペーンが適用されて工事費や手数料がお得になることもあるため、継続のほうがかえってコストがかかる可能性もあるだろう。

・新居でも同じ通信速度で使えるとは限らない
新居で、同じWi-Fiを使うとしても、環境が変わると回線の混雑状況や通信速度が変わる可能性がある。引越し前は快適にインターネットを使えても、引越し先では通信速度が落ちてしまったというケースもあるため気をつけよう。

引越し前と同じWi-Fiを使う手順

引越し先でも同じWi-Fiを使う場合は、引越し手続きが必要だ。その際には、下記のような手順で手続きを進めよう。

1. 現プロバイダが引越し先のエリアに対応しているかを確認する
引越し先でも同じWi-Fiを使うには、新居がインターネット回線事業者とプロバイダの対応エリアに含まれているかどうかを必ず確認しよう。
対応エリアに含まれていない場合は継続利用ができないため、他社へ変更しなければならない。

2. 契約中のプロバイダの引越し手続きをする
引越し先でも現プロバイダを利用できることが確認できたら、契約中のプロバイダの引越し手続きを行おう。手続き方法は業者によって異なるが、公式サイトでの引越し手続きや電話で対応してもらえるケースが多い。

3. 引越し前の部屋の回線を撤去する
引越しに伴って、それまでWi-Fiを使っていた部屋の回線設備を撤去することがある。賃貸で回線工事を行っていた場合は、設備の撤去について大家や管理会社に確認をとった上で撤去作業に移ろう。

4. 新居で開通するための工事に立ち会う
新居での回線設備の導入工事は、多くの場合、入居者本人の立ち会いが必要となる。開通工事が完了し、インターネットに問題なく接続できることが確認できたら、すべての手続きが完了だ。

引越し先で新たにWi-Fiを契約する場合

Wi-Fiの契約を他社に変更する場合は、解約や機器返却などに時間がかかる可能性があるため、日数に余裕を持って解約や新規契約の手続きを進めることがポイントだ。
続いては、引越しを機にWi-Fiの契約先を変更する場合の注意点と、手続きの方法を見ていこう。

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Wi-Fiを解約する際の注意点

引越しを機にWi-Fiの契約を変更する場合には、それまで使っていたWi-Fiを解約する必要がある。その際には、下記の点に注意しよう。

・現在使用している回線に違約金がかかる可能性がある
Wi-Fiの多くは定期契約で、あらかじめ決められた期間ごとに契約が更新される。この期間は契約する会社やプランによって異なるが、2年や3年ごとの契約であるケースが多い。この契約期間中に回線を解約する場合、違約金が発生する可能性がある。
一般的には、契約時に取り決めた契約期間が長いほど違約金も高額になる。また、契約によって違約金がかからない無料解約期間が設けられていることもあるので、現在使っている回線の違約金については必ず確認しよう。

・機器を返却しなければならない可能性がある
Wi-Fiを解約する際、それまで使用していたルーターなどの機器を返却するよう求められる場合がある。返却する機器は業者が引き取りに来るのか、利用者が返却手続きをするのか確認が必要だ。利用者が返却手続きを行う場合、送料などの費用はどちらが負担するのかなども確認しよう。

・回線の撤去工事が必要な可能性がある
Wi-Fiを解約するにあたり、回線の撤去工事が必要となるケースもある。引越し前の住まいが賃貸の場合は、大家や管理会社に工事が必要かどうかも確認しよう。

引越し先で新たにWi-Fiを契約する手順

引越しの際にWi-Fiの契約を変更する場合は、解約をして新たに契約をするという手順を踏むことになる。解約や新規契約の手続きの手順について説明しよう。

1. 契約中の回線の違約金や機器返却、撤去工事などについて確認する
Wi-Fiを変更する際は、前述したように違約金や機器の返却、回線の撤去工事が必要となる可能性がある。まずはこれらの必要性について、契約の内容を確認しよう。

2. 契約中の回線の解約手続きをする
契約中のWi-Fiの違約金や機器返却、撤去工事についての確認が済んだら、引越し日に合わせて解約手続きを行おう。解約手続きの方法は業者ごとに異なるが、公式サイトや電話から申し込めるケースがほとんどだ。

3. 変更先の回線事業者の対応エリアを確認する
新たに契約するWi-Fiが、引越し先のエリアで利用できるかどうかを必ずチェックしよう。

4. 変更先の回線の開通を申し込む
引越し先で使いたいWi-Fiを決めたら、その回線事業者とプロバイダと新たに契約しよう。回線を導入するための工事が必要な場合は、大家や管理会社から工事の許可を得た上で工事の日程調整をする必要がある。

5. 開通工事に立ち会う
継続する場合と同様に回線の開通工事に立ち会い、問題なくインターネットにつながることを確認できたら手続き完了だ。

継続と解約で悩んだら手続きの簡単さとお得さ、どちらを優先したいかで判断しよう

引越し先でもWi-Fiを継続して使用できるのであれば、継続したほうが変更するよりも簡単に手続きを済ませられるだろう。一方で、引越しを機にWi-Fiの契約先やプランを見直すことで、よりお得な料金に変更できる可能性もある。
継続か変更か悩んだときは、手軽なのは継続だが、料金がお得になる可能性があるのは変更という点を踏まえて検討しよう。