一人暮らしの平均水道・光熱費は?賢く節約する方法

一人暮らしでは何かと生活費の節約を心掛けたいものだが、中でも毎月の支出となる光熱費や水道代は、極力抑えたいところ。特に、夏や冬は光熱費が最もかかる季節であるため、日頃から節約できるポイントを実践することで、家計の助けになるだろう。
そこで、一人暮らしの部屋で、光熱費や水道代を節約する方法を見ていこう。

一人暮らしの平均光熱費は?

政府統計の家計調査年報によると、2017年の単身世帯の平均水道・光熱費は、年間13万6,560円となっている。うち、勤労者世帯は、11万1,458円だ。勤労者世帯の1年間の水道・光熱費の内訳は次のとおり。

電気代…50,633円
ガス代(都市ガス、プロパンガス)…33,916円
ほかの光熱費(灯油など)…4,011円
上下水道代…22,898円

季節によっても変わってくるだろうが、勤労者世帯の1年間の水道・光熱費を基に計算すると、月々の支出はおよそ9,300円。つまり、毎月10,000円前後が水道・光熱費にかかっていることになる。できるところから節約して、極力支出を減らしていきたいところだ。

電気代の節約法

まずは、電気代の節約テクニックを3つに分けて見ていこう。家電製品の使い方を工夫するだけでなく、契約を見直すことも、電気代の節約につながる。

・契約を見直す
2016年の電力自由化によって、新たに参入した電力会社からも電力を購入することが可能となった。そのため、消費者のライフスタイルに合った料金プランでの契約もできるようになり、プランの見直し次第では現状よりも電気代を抑えることができる。一人暮らしであれば、安くシンプルな料金プランに変更してもいいだろう。

・待機電力をカットする
家電製品は、使用していない場合でもコンセントにつなげているだけで電気を消費している。これは「待機電力」と呼ばれており、電気代の10%ほどを占めるとされている。つまり、家の中に家電製品が多いほど、電気代もかかってしまうのだ。普段あまり使わない家電は、コンセントから外しておくことを心掛けよう。
また、いちいちコンセントを外しておくことが手間に感じる場合は、「節電タップ」を使うこともおすすめ。節電タップとは、一度に複数のコンセントを切り替えることができるアイテムで、コンセントを差し込んだ状態でも、待機電力をカットすることができる。

・冷蔵庫の使い方を工夫する
冷蔵庫を使う際は、「開閉の回数を少なくする」「物を詰め込みすぎない」「設置する場所には隙間を作る」「季節に応じて温度調節する」といったことを実践しよう。
特に、冷蔵庫は物を詰め込みすぎると冷気が全体に行きわたらず負担がかかり、電気代も高くついてしまう。容量の7割程度を目安に、余裕を持って食品を管理することがポイントだ。

ガス代の節約法

続いて、ガス代の節約方法について、「給湯器」「ガスコンロ」それぞれの使い方のポイントを紹介しよう。

・給湯器の設定温度を下げる
ガス代を節約するには、給湯器の設定温度を下げることは必須といえる。給湯やシャワーの温度を1~2℃下げるだけでも、年間で1,000円ほどガス代を節約できるケースもあるのだ。

・ガスコンロの使い方を工夫する
ガスコンロを使う際は、「鍋底の水気を拭き取ってから火にかける」「コンロの火が鍋底からはみ出ないようにする」「圧力鍋を使う」「余熱を利用する」といったポイントに注意することで、ガス代の節約につなげられる。

特に、鍋やフライパンの底に水滴がついていない状態で火にかけることで、水分を蒸発させるためのガスの発生を防ぐことができるため、無駄なガス代がかからなくなる。また、圧力鍋はガス代を3分の1程度まで圧縮することができるため、自炊を頻繁にする場合は活用してみるのもおすすめだ。

水道代の節約法

最後に、水道代の節約方法を紹介しよう。洗濯、入浴、料理、トイレと何かと使用するシーンが多い水道は、同時に節約できる場面も多いため、毎日の生活の中でも意識して取り組みたいところだ。

・水を出しっぱなしにしない
日頃から節水を心掛けることがポイント。特に大量の水を使う入浴時は、シャワーを出しっぱなしにせず、こまめに止めるようにしよう。節水用のシャワーヘッドも販売されているため、このようなアイテムを利用することもおすすめだ。

・洗濯にお風呂の残り湯を使う
洗濯は入浴に次いで、大量の水を使うこととなる。一人暮らしの場合、数日分の洗濯物をまとめて洗うという人も多いだろう。その際はお風呂の残り湯を活用することで、大幅に水道代を節約することが可能だ。年間5,000円程度の節約になるケースもあるため、お風呂の残り湯は抜いてしまわず、洗濯に回せるようにしよう。

・トイレの大小を使い分ける
普段何気なく使っているトイレのレバーやボタン。ほとんどのレバーやボタンには「大」と「小」があり、これらを使い分けることでも水道代を節約することが可能だ。「大」は約88L、「小」は約66Lの水量が流れるため、使い分けることで水の使用量を抑えることができるだろう。
また、トイレの給水タンクにペットボトルを入れておくという方法もおすすめだ。給水タンクに貯まる水が少なくなり、節水することができる。

生活の中で節約できるポイントを探してみよう

ここで紹介した以外にも、日々の生活の中には水道・光熱費の節約につながるさまざまなテクニックが存在する。一つひとつの節約術によってカットできる料金はわずかでも、塵も積もれば山となるように、年間を通して見ると大幅に節約することができるはずだ。
電気や水道、ガスを使う場面を振り返り、節約できる部分があれば継続して実践してみよう。

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