コロナ禍のホールフーズ・マーケットを歩いてみた。最近LAで話題の商品もご紹介します

宮原亜矢 
ロサンゼルス在住ライター。ラジオ、雑誌、テレビ、ウェブなど様々な媒体で洋楽(主にロック)を紹介。2000年代前半から毎年1−2回は欧米のフェスやコンサートに足を運び、フォトグラファーを兼任することも。2011年から拠点をロサンゼルスに移すと、米中西部出身のアメリカ人と砂漠で出逢って国際結婚、コンテンポラリーアートを紹介する業務にも着手するなど良い意味で想定外の人生を歩むことに。様々な面で文化の壁、言葉の壁にぶつかりながらもLife Is Beautifulを実感している。 
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コロナ禍の生活も間もなく1年半。すっかりステイホーム生活も板につきました。レストランでの店内飲食もOKになったのですが、近頃はまた新規感染者数が再び増加したこともあり、私は結局1ヶ月で1〜2回程度の外食しかしていません。

その分、自炊率が大幅アップして、それは今もこれからもきっと続いて行くと思います。アメリカって外食すると安くないしチップを払わなければならないということもありますが、自分で作った方が量も塩分や糖分もコントロールできるので自炊万歳です。

とはいえバリエーションを増やさなければ飽きてしまうので、新しいスパイスや食材を見つけてはトライしている日々です。まぁ失敗も沢山していますけど、パンデミック以前は自信のなかったアメリカの大きなオーブンにも抵抗がなくなりました。

そんなわけで以前よりも通う頻度が高まったスーパーマーケット。アメリカのスーパーマーケットって日本から観光に来た方もお土産を買う場所として訪れる方も少なくないのでは?エコバッグとか可愛いですし、箱やカップに入ったマカロニチーズを買い溜める友人、はたまたパスタソースやポテトチーズなんかも大量に買っていった友人知人がいます。皆さんはいかがでしょうか?

ということで今日はコロナ禍で変わったアメリカのスーパーの中から、2017年にあのアマゾンが137億ドルで買収して以降、どんどんお求め安く、便利なシステムを導入しているホールフーズマーケットをご紹介します。我が家の近所の店舗よりも新しくて広い、サンタモニカのお店に行ってみました。

店内をご紹介する前にパーキングからレポートします。

画面左手に見えるGrocery Pickupのサインは恐らくステイホーム以降に設置されたものだと思われます。スーパーに限らずデパートでもコロナ禍で店内での買い物ができなかった際にネットで注文したものを車まで届けてくれるcurbside pickupなどが定番化しました。私はまだ使ったことはありませんが、店内がオープンになった今でも上手く活用している人は少なくありません。

パーキングに“ROBOT”と書かれている!たまにしか見ないのですが宅配専用のロボットが街中を走行していることがあるのですが、そちら用のパーキングスポットということでしょうか?

お店のエントランス前の時点でコロナ禍を感じます。左のワイプはコロナ・パンデミック以前も設置されているお店が珍しくありませんでしたが、大きなボトルのハンドサニタイザーそして不織布の使い捨てマスクが。ワイプを取り→カートやバスケットを清掃→ワイプをゴミ箱に捨てる→ハンドサニタイザーで手に塗る、と手順まで丁寧に案内されています。

入店する前に伝えることが多いのもコロナ禍ならではかも?アメリカではペット同伴でお買い物を楽しむ方も珍しくないのですが、上のポスターは、サービスドッグ(補助犬)以外は同伴を断る内容。下はフェイスカバリングに関する説明。「鼻と口を覆う必要があります。マスクがお入用であれば喜んで差し上げます」というもの。マスクを忘れたことを言い訳に出来ないですし、鼻を覆わない方にもしっかりと注意が出来ますね。

いよいよ店内。すべての店舗ではありませんが、ホールフーズ・マーケットの店内って清潔で整然としていて、感染リスクへの不安を少し和らげてくれます。

アマゾンの買収によって、良質のものが買えるけれどお高めだったホールフーズがどんどんお買い求め安くなり、今はアマゾンのアプリからプライムメンバーのQRコードを表示して会員特別価格で購入出来るほか、アマゾンの宅配物の受け取りや返送の際のドロップオフも出来るようになりました。写真右側がその受付カウンターになります。日本でもそうかもしれませんが、アマゾンに返送する際に、こちらで梱包資材を準備する必要はありません。返送するアイテムと返送手続きをしたQRコードを持参するだけなんです。このサービスが始まる前はUPSなどの配送業者の元へ持ち込んでいたのですが、ホールフーズでお買い物ついでに返送手続きが完了。

それではここからはスーパーの陳列写真を連投しますね。アメリカの食材やパッケージをお楽しみあれ!

健康志向の高まりを感じるカリフォルニアですが、ホールフーズはそんな方々のニーズを意識したアイテムがズラリ。365というPBも色々出ています。ドレッシングはジンジャー・カレーやハバネロ・ランチ、わさび・ランチといった変わり種も試してみたい!上段右側にはキムチがありますが、今は本当にどこでも見つかります。日本の浅漬けも売って欲しいなぁ…。

冷凍コーナーも充実。アイスクリームのケースのように横置きでとっても見やすいんです。ロブスターテイルやミニ・クラブケーキなど、いかにもアメリカンな食卓に並びそうなアイテム。青魚は買えなくはないのですがあまりポピュラーではないので、私は日系や韓国系スーパーで買うことが多いです。

ヴィーガンやベジタリアンの方にはすっかりお馴染みのビヨンドミート=代替肉。かなり美味しいものも出てきましたので気軽に取り入れやすくなりました。

ミルクも牛乳に迫る勢いでソイ、アーモンド、ココナッツなどが人気となっていますが、個人的に最もお気に入りがオートミルク。オートミールが長らく定番朝食のアメリカでもオートミルクは代替乳として抵抗がないかも?アイスクリームにもオートミルクものがどんどん出てきて嬉しい!

ということでミルクコーナー。見切れていますが左側には牛乳専用ラックはありますが、こちらの棚をご覧いただければ代替乳の充実ぶりがおわかりいただけると思います。

ポップコーンでなぜ仏陀?レモネード味?ピンクグレープフルーツ!?なかなか勇気のいるこの商品、流石にトライ出来ずにいます(笑)

もちろんパスタも健康志向。カリフラワー、レンズ豆、ひよこ豆、スイートポテトなどありますが現状は玄米パスタが小麦のパスタの代替としてはベストかな?その中でも、パスタの国、イタリア出身の知人が様々な代替小麦のパスタを試した結果たどり着いたベストのパスタがjovialという玄米パスタ。特にペンネが一番美味しいということで試したところとってもおいしかったです。日本の輸入系スーパーでも見られるようになる日も近いかも?

クラフトビールも人気ですが、そこからさらに健康志向の人たちから熱い視線を集めているのがこのハードセルツァー。アルコール入りの天然スパークリングミネラルウォーターなのですが、カロリー控えめで様々なフレイバーも楽しめると最近すっかり人気に。チューハイが手に入りづらいここアメリカで日本人のチューハイ好きの方におすすめです。ブームの先駆けとなったのはWHITE CLAWというブランドで、最近はバドワイザーなどの大手もセルツァーをリリースしています。

レジはパンデミック以降このように飛沫防止用にパーテーションがありますし、最近は少し緩くなりましたが、以前はソーシャルディスタンスを守るために合計金額が出るまでレジから6フィート離れて待機していました。

いかがでしたか?2019年春を最後に日本に帰省出来ていないので、もしかすると日本でもお馴染みの光景が広がっていたかもしれませんが、今のロサンゼルスのスーパーはこんな風に感染対策をしながら頑張っています。