HOME  >  WORLD LIVING  >  2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります|WORLD LIVING ロサンゼルス編 vol.5

2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります

宮原亜矢 
ロサンゼルス在住ライター。ラジオ、雑誌、テレビ、ウェブなど様々な媒体で洋楽(主にロック)を紹介。2000年代前半から毎年1−2回は欧米のフェスやコンサートに足を運び、フォトグラファーを兼任することも。2011年から拠点をロサンゼルスに移すと、米中西部出身のアメリカ人と砂漠で出逢って国際結婚、コンテンポラリーアートを紹介する業務にも着手するなど良い意味で想定外の人生を歩むことに。様々な面で文化の壁、言葉の壁にぶつかりながらもLife Is Beautifulを実感している。 
インスタグラム:https://www.instagram.com/ayarchyintheus/ 
ツイッター:@ayamiyahara

2020年4月の投稿から随分と時間が空いてしまいましたが、読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか? ロサンゼルスは依然コロナウイルス感染者数のデータが上がってくる度に口が塞がらない日々が続いています。3月からずっと規制が緩まったりすることもありますが、原則は不要不急の外出を避け、6フィート(約1.8メートル)以上のソーシャルディスタンスを取り、マスクと消毒を欠かさない日々がずっと続いています。ちなみにトップ画像の “DO NOT PUSH”の看板は3月のパンデミックが発生して少し経った頃、突然街中の横断歩道の一つ一つに掲げられたもので、今は取り外されています。

そんなコロナパンデミックの混乱の中で大きな暴動に発展したのがブラック・ライブス・マターを訴える大きなプロテストと、その動きに便乗した略奪者達による強盗や警察との対立は、ロサンゼルスの景観を大きく変えましたし、ステイアットホームを超えて、安全を守るための夜間外出禁止令が出されたこともありました。

2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ2

*2020年5月30日のニュース映像を我が家のテレビから撮影したもの。ロサンゼルス市長が夜8時から朝5時までの外出禁令を発表した会見時のもので、その隣に映るライヴ映像は暴徒により出火中のパトカーと、それに向かってプラカードを掲げる人が

2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ3
2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ4

”外出禁止令発動時間に外出している人は皆逮捕されるだろう”というヘッドラインと共に道路を封鎖する警官達の姿を写したニュース画像、そして、暴動が激化したことを受けて政府がナショナルガード(州軍)を派遣。見慣れた街に装甲車が来る状況に文字通り目の前が暗くなりました。*いずれも2020年5月末

2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ5

2020年6月10日撮影。ウェストハリウッドの目抜き通りのあちこちにこうした大きな貨物が置かれて道路が封鎖されていました。これは連日続くプロテストの進入を防ぐこと、そしてそれに便乗して商店を破壊し強奪する人々を防ぐものでした。現在は撤去されています

2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ6

ハリウッドの象徴の一つと言ってもいい映画館、Arclight Hollywood。このドームになっているシアタールームは有名ハリウッドムービーのプレミアにも使われますし、ミニオンの映画公開時にはミニオンのキャラクターたちがこのドームの上にディプレイされたりと、映画のPRとしてもメジャーなメジャーな場所ですが、エントランスにはこうして木の板が打ち付けられています。2020年12月現在、この劇場に限らずロサンゼルスの劇場は休止を余儀なくされており、再開の目処は立っていません

エンタテインメントの街として世界的に有名なこの街故に、パンデミックによって最もと言って良いほどの制限下に置かれている映画、舞台、コンサートに関連したエリアは特にひっそりとしています。ただ、外出する人々が少なくなった今だからこそ、といった具合に道路の修繕工事や撤退した古い商業施設を壊して新しいビルやコンドの建設は寧ろパンデミックによって活発化したのではないかという気がしています。実はここ何年も今のアパートを引っ越そうと物件探しをしているのですが、以前はなかなか見つからなかった洗濯機と乾燥機が備え付けのアパートやコンドの物件が最近増えてきているのは嬉しい限り。日本だと洗濯機置き場のスペースがある物件は珍しくないと思いますが、ロサンゼルスは古い物件だとほとんどのアパートには洗濯機置き場すらないのは当たり前で、共有のコインランドリー施設を使ったり、外のコインランドリー店へ行く必要があるんです。2020年はこれまで以上に衣服や寝具などを取り替えて感染予防対策をしていたこともあり、自宅に洗濯ができる環境はこれからもロサンゼルスで増えていくのかもしれません。

もう少し写真と共に振り返ってみますね。

2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ7

2020年8月1日撮影。パンデミックによって大きな試練となった業種の一つがヘアサロン。ソーシャルディスタンスを保つために暫く出来なかった営業が少し緩和された頃に、店内での施術が出来ない為、こうやって店舗の前でテントを張って営業する理容店もありました。2020年はハリウッド女優などですらヘアカットに行けずに髪が伸び放題でナチュラルなヘアカラーになった、なんて話をちらほら耳にします。2020年12月現在、再びヘアサロンは閉鎖を余儀なくされています

2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ8
2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ9

屋外でのイートインが可能だった頃の風景。元々パティオが無かった店舗などはこうして歩道スペースにテーブルを置くことを許可されて営業したり、駐車場スペースにテントを張って接客をしていました。しかしこちらも2020年12月現在は封鎖。レストランなどの飲食業はデリバリーやテイクアウトのみ営業可能で夜10時から朝6時までは閉店厳守、バーやクラブは営業停止を余儀なくされています

2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ10

スポーツジムなどのフィットネス施設はほんの少しの間、室内でのオープンを許されたことがありましたが、室内は禁止。そのためこうやってマシンを運び出してスピンクラスが運営されています。この写真は2020年10月に撮影しましたが、12月現在アウトドアのオペレーションもキャパシティの50%以下に制限されています

2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ11

行きつけのスーパーで思わずパパラッチせずにはいられなかったゴキゲンなレジ係の男性。ちょうどハロウィンの頃だったのですが、センスのある人はマスクもクールに見せるよなぁと感心!彼の列に並んで精算したのは言うまでもありませんよね?笑

2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ12

手前味噌ですが我が家のクリスマスデコレーションの一部。家で過ごす時間が大幅に増え帰省もキャンセルしたおかげで例年よりも手間暇をかけて飾ることが出来ました…。が、2021年は家族や友人といろんな場所で会いたいものです

2020年、新型コロナウイルスの流行などにより激変したLAを至って個人的な視点と写真で振り返ります イメージ13

ウェストハリウッドの目抜き通りにある商業ビルに大きく描かれた医療従事者へのメッセージ広告。街中にはこうした感謝の思いを伝えるメッセージを至るところで見かけましたし、私も友人知人の家族などに医療従事者の方がいれば積極的に感謝の思いを伝えるようにしています

…こうやって振り返っても2020年は他の年とは全く異なりますね。私個人もこの状況への順応に時間がかかり、刻一刻と状況が変わる街の様子をこのコラムでどうご紹介していくべきか答えが見えず更新が滞ってしまっていましたが、2021年はニューノーマルの中で新しいチャレンジに挑む人々とそのライフスタイル、新たなトレンドなどをコンスタントに更新していく所存です。ご期待いただければ幸いです。

  • REISM meets Rigna
  • REISM SELECT

PAGETOP